Ｋ氏のある日の出来事

ある日、Ｋ氏は客先に向かった。

会議は午後からであったので、昼食を取りに中華料理屋へ入る。

昼食時であったので、店内は混んでいた。

Ｋ氏は麻婆豆腐定食を注文した。


ら、


有り得ない速さで料理が出てきた(爆)



何か間違っている。

テーブルを間違えたか、
たまたま間違えて余ったものが届けられたのか。



というわけで昼食が早くすんだので、
Ｋ氏は近くのセブンイレブンに向かった。

やはり昼時。混んでいる。

仕方ない、橋を渡って向こうのセブンイレブンに行こう。



ひとつ向こうのセブンイレブンは空いていた。

「場所が違うとこんなに違うのか」


と思いながらふとレジを見ると一人だけ支払いに並んでいる。

お互い、



「あれ？この人どこかで会ったことある」



という顔で見つめ合う。


とりあえず会釈。


「誰だっけ？」と思いながらも会話の無い二人。



後で思い出した。
中古電子部品を扱う超マニア向けショップて店番してるオヤジだった。



ってことは、向こうもこっちの顔を覚えるってことか。



(汗)



取引先方向に戻るために橋を引き返したＫ氏。

ふと前方を見るとスーツ姿の男性の後ろ姿。


何となく見ていると、
サイドベンツの上着、


の、



裾がズボンに入ってた。





「あー。。。あの人、うんこしてズボン上げた時に挟まったんだ」




これからお客さんに会うんかも知れんし、
言ってあげた方がいいよなぁ。


と、早足で追い付こうとしたその時、



目に入った後頭部、














明らかなヅラだった。。。










どうしよう・・・


俺、冷静に話し掛けられるだろうか。



ココロは乱れる。



悶々としているうちに、
男性は左折の横断歩道で立ち止まった。



ヤバい。追い付いてしまう。


どうする、俺。








と、そこへもう一人男性が歩いてきて、その男性の後ろに立った。






めっさ見てる。

後姿をめっさ見てる・・・・（汗）









よし。
後はお前に任せた。


ほっとした思い切りを胸に秘め、Ｋ氏はそっとその場を後にした。