作者が直接経験した話ではなく、
ニュースで取り上げられた話題を、
作者が漫画に起こす、という、ある意味、
「ノンフィクションとフィクションの狭間」の漫画です。
「お涙ちょうだい」と言うと安いような気がしますが、
実際にあった話かと思うと、胸が苦しくなるような話ばかりです。
そして、残念なことに、ノンフィクションのように、
「良い人は最後に助かる」という事も少ない、
理不尽な話が多い・・・悲しいことに。
あの日、仕事中に大地震の一報を目にした後、
ネットのニュースではしばらくの間、「被害状況」が全く入って来ませんでした。
最初の時間が異常に「静か」に過ぎていった(ような気がしただけですが)、
その時間の間に、何が起きていたのかは、後になって知りました。
これほどの被害になってしまうとはあの時想像もできず、
これはもしかしたら、揺れが大きかっただけで、
人への被害は少ないんじゃないか・・・とほんの少しだけホッとしてしまったのです。
でも、配信が始まったニュース映像では、
今までに見たことの無い光景がありました。
この本に描かれているのは、
その時に起きていた、
言葉では尽くしがたい、物語です。
忘れないことが一番大切。
今日は、神戸に出張です。
自分が生きている間に起きたことは、
どれも忘れないように、思い続けなければいけない。