南スウェーデン便り

ときどき南スウェーデンの真ん中のイナカから、ときどき街からお便りします。

ハーブと五月の食費

2024-06-10 05:41:59 | イナカ便り
イナカでトレイラー生活。

ここのところ気温が低い日が続き、あてにしていた水菜も全然大きくならない…
もう一つあてにしていたのは去年育ったケールがまた芽を出すことだったのだが、冬越しができなかったもよう。これまたがっかり。

でも、ハーブ類は元気に育っている。

ミント。


タイム。


オレガノ。

まいた覚えのないセージ。


これはこぼれ種から毎年育つキャラウェイ。

花が咲く前に一部をドライハーブにしておこう…ということで、オレガノ、ミント、タイムを収穫して吊るす。



さて五月の食費は…
もう細かく書くのはやめるが、五月も1200krぐらいだった。

しかし!そのうち400krは外食だった。たまたま遠くに住んでいる友だちが会議で私の職場の近くに来て「ランチしない?」と誘ってくれたり、同僚と珍しくランチに行ったりしたための出費。これは食費と言うよりは交際費として別に数えてもいいのかもしれない。

その二度のランチはどうだったかというと…友だちや同僚と一緒だったから行く価値はあったけれど、やっぱり自分にとってこの国の外食は魅力がない。おかげでレストランが恋しくて節約したくない!などということにはならない。いいことか悪いことかわからないけれど…いや、やっぱり自分にとってはありがたいことだ。

だから実質的な食費は800クローナだったということになる。相変わらず卵、牛乳、小麦粉をオーガニック物にしているのにどうして安くなったかというと、理由は主にこのトレイラーに住んでいて冷蔵庫が小さいため、主に乾物やパスタ類ばかり食べていることによる。平日ならバスで店のあるところまで行けないことはないが、面倒で行ったことはない。町に住んでいるとスーパーに行ってつい安い菓子パンとかチップスを買ってしまうけれどその機会もなくなって節約になったというわけ😄

一人暮らしを始めて「これは相当節約しないと危ないのでは」と危惧して自分の出費を見直してみたのだが、今までの記録を見ると「何だ。そんなに心配することなかったかも」と楽天的な気分になって来た。

アパートの管理費は安くはないがインターネット接続や水道と暖房費は込みになっているし、電気代も毎月だいたい200kr台なのであまり大したことはないし、アパートの屋根に太陽電池パネルがついているので夏は安くなる。このアパートが気に入った理由の一つはそれだった。

家賃の他に毎月落ちていくのは職場への交通費、携帯の料金と組合費。携帯はその気になれば今の月149kr(インターネットは使い放題ではなく月10ギガ)をもっと下げたプランに申し込むこともできるが、イナカにいる時にインターネットを使いたいので秋まではこのままにしておきたい。

私は服飾、アクセサリー、化粧品のたぐいにはほとんどお金を使っていない😅ので、そのほかの出費と言えばひと月に二度ぐらい映画を見る程度。それからkindleで本を買ったり、「ポリタスTV」というインターネットのニュース番組に課金したりしているが、大した額ではない。

それから毎年寄付先を変えながら少額の寄付もしているのだが、それでもお金は十分余る。これらを歯医者や旅行、家具や家電などの購入(するかどうかわからないが)等のために貯金する余裕はありそうだ! ああ、よかった…







永住権

2024-05-26 10:02:45 | イナカ便り
菜の花とりんごの花


菜の花はすでに満開を過ぎて、実がなり始めている。これが秋になると菜種油として収穫される。ここ南部は菜種油の名産地だ。


ここのところ毎年子猫を産みに来る近所の猫が巡回してきた。


 全てがいつもと同じような夏…といっても私は独り者になったから少し違う夏になるかも?

 私が「おひとり様になった」と言うと、よくこのような「よくある質問と答え」に発展する。

「それで、あなたはスウェーデン国籍なんですか?」
「いえ、日本籍ですけど」
「離婚してビザとかに問題はないの?」
「いや、っていうか、実はもともと結婚していなかったんです。」
「えっ じゃ留学生ビザでスウェーデンに来たとか?」
「そうじゃないんですけど『スウェーデン人との結婚に準ずるような関係』というカテゴリーのビザをもらって来たんです。」
「結婚しないでビザが下りたの?まさか!」
…まあ、今は当時より厳しくなっているかもしれないけれど、スウェーデンは今でも事実婚で配偶者のようなビザがとれる数少ない国の一つである。近隣の北欧諸国でそれはできない。

 びっくりされるのはそれだけではない。こちらに引っ越して二年たった時に簡単な面接を受けて永住権があっさりと取れ、さらにその一年後に自動的にスウェーデン国籍取得の申請資格も下りる、と言うと仰天される。実際、一緒にスウェーデン語を習った中東や東欧の友人たちのほとんどはもうスウェーデン国籍を取得して二重国籍者またはスウェーデン人になっている。

 ふりかえって日本はと言うと、まず国籍取得(「帰化」ともいう)の条件がはるかに厳しいし、日本国籍取得にはもとの国籍を離脱することが求められている。永住権であってもハードルが高いのだが、いや、それよりもまず正式な在留資格を得るためまでの道のりも険しい。
 
 最近、かつての技能実習制度の改正と抱き合わせに「行いが不謹慎」だと永住権があっても容易に取り消し(とどのつまりは国外退去?)できるよう法律を変更するという閣議決定が行われたと新聞で読んだ。そして、その「不謹慎な行い」の例の中には「在留カード携帯を忘れた」「交通違反」「税金の滞納」程度の些細な違反も含まれているという。

 どうしてそんな厳しい措置をとらなければいけないのか、というと、日本政府の中に「人手不足だから外国人労働者に門戸は開放するけれど、いつでも追い返せるようなシステムを整えなければ日本は不良外国人のあふれる変な国になってしまう」という懸念があるためだ、という解説を聞いた。

 は??…ちょっと呆れてしまう。日本の政府はまだ日本を「ここで働いてお金を稼ぎたい!ずっと住みたい💛」と外国人が殺到するような「約束の土地」だと思っているんだろうか。日本の賃金がいくらで、日本円がどれだけ下がっていて、教育や福祉のケア(特に外国人に対して)がどれだけ頼りないかわかっているんだろうか。移民先や出稼ぎ先として日本よりまともな国があることを知らないのだろうか?

 よく国防増強に反対を唱える若者とかが「お花畑」とバカにされているらしいけれど、お花畑というのはこういうずれた妄想に駆られて外国人から日本を「守る」ことに一生懸命で、もっと大切なことを怠っているひとたちのことなのではと思う。



ルバーブ収穫

2024-05-21 05:22:56 | イナカ便り
二週間ぶりのイナカ。

隣の畑は菜の花満開!花の背が高すぎてお隣の家が見えなくなった。


さぼっていたので収穫できるものはあいかわらずワイルドガーリックとイラクサだが…

ルバーブものびてきた

収穫してジャムを作ろう!

この季節はまだ茎が赤っぽい

ざく切りにしてほぼ同量の砂糖にまぶして一晩(こちらの伝統的なレシピはどれも砂糖が同量以上入っている。)一夜明けるとルバーブから染み出した水分で砂糖がほとんど溶けている。

…で、煮る前は赤っぽいのだけれど…

煮ると梅かつおですか?みたいな色のどろどろになる。シナモンスティックを入れているせいもあるけれど、シナモンが入っていなくても赤い色はほとんど消えてしまう。そういう品種だから仕方がない。どうせ自分で食べるのだし😄 


さらに花

2024-05-01 04:36:26 | イナカ便り
まだ時々零下に下がる夜もあるけれど、花はどんどん咲いている



去年は麦畑だったお隣は今年は菜種油用の菜の花畑に そろそろ咲きそう


ルバーブもそろそろ(収穫はしなかった)

梨のつぼみ

黒すぐり(カシス ブラックカラント)の花とつぼみ


赤すぐり(レッドカラント)の花も咲いた


肥料もやらず、ろくな手入れをしていないけれど毎年春になればこうして花が咲き、虫たちがやってくる…当たり前の光景だけれど、これがずっと続いてくれるものかどうか…



春の花たち

2024-04-15 07:17:47 | イナカ便り
昼間は暖かいけれど、まだ朝晩は零下に下がるおそれ十分のイナカ。

でも、花は咲いている。
ミニ水仙とすみれ。右はタイム

まだ暖かくはないけれど、午後になって日がさして来たら蜂が活動しているのを発見! (写真中央)


水仙の後はこの白い花vitsippa 日本語ではヤブイチゲ?アズマイチゲ?


ルバーブも伸びてきた。二週間ぐらいしたら収穫できるかも

今食べられるものはこれだけ…イラクサと

ワイルドガーリック(ヨーロッパの行者ニンニク)
自然保護地区の境界線の外数センチのところから3株だけもらってきたのがこんなに増えた。友人からは「広場で売ったら?」と言われている。

両方混ぜてスープ


声は聞こえなかったけれど、帰る時にヒバリを見た。
花が咲いて虫や鳥が飛ぶようになると、これで本当に冬は終わったよね?と安心。