南スウェーデン便り

ときどき南スウェーデンの真ん中のイナカから、ときどき街からお便りします。

トラ猫逝く

2024-02-02 10:26:16 | 猫一家メモリー
気が付くと二か月もブログから遠ざかっていた!

片づけられるクリスマスツリー(1月12日に撮ったもの。伝統的には13日がクリスマスのお飾りを一掃する日)


十二月の途中で体調を崩してしまい家にこもっていたのだが、どうもコロナに罹ってしまったようで(結局検査をしなかったのでわからないのだけれど、この冬に流行した型のと似たような症状だったので、たぶんそうだと思う)、しかもそれをもと連れ合いにうつしてしまい、迷惑をかけてしまった…

新居のアパートのエレベーターが壊れ私もダウンしてしまったのでまたもや引っ越しが遅れてしまったのだが、エレベーターが修理されたので知り合いからゆずりうけたマットレスを運び込み、ベッドの枠を購入してやっと新居の生活が始まった。

スウェーデンのアパートの様子などこれまでと違って新鮮に感じることがいろいろあるので、書いていきたいと思っているのだけれどその前に悲しい話が…

2006年にうちの庭で生まれ、最初は「のらねこの子」だったけれどその後「うちの子」になったトラ猫が死んでしまった。17歳だったからまあ長生きしたと言っていいだろうけれど、家族としてずっと一緒に暮らしてきたこの猫とお別れすることになったのは本当につらい。

この猫はもと連れ合い(長いので以下モトツレ)と共に家に残ることになっていたから、そうでなくても私は別居することにはなっていたのだけれど、しょっちゅう会いに行くつもりでいた。言ってみればこの猫が残った最後の家族みたいなものだった。それなのに…

考えてみると、秋ごろからこの子がよく私の膝に乗ってくるようになった。以前は窓の横に座ったりやモトツレにくっついていたのになぜだろう?とちょっと不思議な感じがしていた。私が出ていくことがわかっているのかもしれないと思ったけれど、そうではなくて本当のお別れが近いことを知っていたのだろうか??

これはかなりショックで、私はしばらくふさぎこんでめそめそしていた。この子の母親と姉はすでに亡くなり、三匹並んで庭に眠っている。みんな私を残して行ってしまうなんて~

(保存してある昔のブログの猫一家の投稿を復活できたらやってみようと思う。彼らの写真を残しておきたい。⇒昔のハッシュタグ「猫一家」を「猫一家メモリー」というカテゴリーに一発で変換できるかと思ったができなかったのでチマチマと手動で復活中。でも最初の10の投稿だけで力尽きました)



家猫化

2008-11-20 09:47:06 | 猫一家メモリー
猫一家はその後どうなったかというと…


じつは家の中にいる。


怪我をしたトラ猫が外に出せなくなったのがきっかけで、黒白猫が外泊するたびに心配になってこちらが寝不足になり、彼女のことも家猫にしてしまった。そして調子付いた相棒が「この子はのらねこだから絶対に無理」と思っていた母猫を拉致。

以前試みたときは「鬱病になったんじゃ」と思うぐらいぐったりしてしまった母猫だが今回はそれほど鬱にはならず、子供たちが近寄って言ってもそれほど頻繁には猫パンチが炸裂しなくなった。彼女も老けて丸くなったのかもしれない。

 写真左より母猫、トラ猫(長男)、黒白猫(長女)。縄を巻いた板切れは相棒が作ったトラ猫用の補助板。


トラ猫行方不明(2)

2007-11-08 07:17:06 | 猫一家メモリー
うちのトラ猫がまた行方不明になった。

といっても彼はこの夏何度か外泊(一晩いなくなり翌日そ知らぬ顔をして戻るというパターン)しているので、「調子のいい子だからきっとどこかの家にあがりこんで愛敬をふりまいているのかも」などと思って最初の夜はあまり心配していなかった。

だが次の日曜日の夜になっても彼は戻ってこなかった。

月曜日の夕方、近所の動物病院から連絡があり、トラ猫を預かっているという。彼はどうやら土曜日に車にはねられたらしい。怪我をしてうずくまっているところをどこかのおばあさんが見つけて警察に通報し、警官が彼を保護して病院に運び、病院の人が彼の耳についていた登録番号を見つけてうちに電話をくれた…というわけだった。

彼の怪我と痛みはかなりひどく、「手術ができないこともありませんが、どうしますか」ときかれた。要するに手術の費用を払うか安楽死か選べ、とほのめかされたのだ。手術をして治るものなら、と手術をお願いする。

手術は無事に終わったが、炎症がまだおさまらないので彼はまだ面会謝絶の状態で病院にいる。獣医さんもまだ「これでよくなる」と保障することができずにいるのでまだ安心できる状態ではなく、寝不足がつづく…

 問題はそれだけではなかった…「もしかすると私たち、すっからかんかも?」という現実に気がつく。(つづく)

帰ってきたのらねこ

2007-03-14 06:08:14 | 猫一家メモリー
再び自由になった「うちののらねこ」...

子供たちが傍に寄ってくると相変わらず嫌がっている様子だったし、避妊手術のあと無理やり拘束してしまった私たちのこともきらいになって遠くに行ってしまうのでは、と覚悟していた。

初めは姿が見えなかったのだが、2月の大雪の日...

「あ、お母さん」


「ほんとだ。おかあさーん」


のらねこが帰ってきた。
 のらねこは相変わらずがんとして家の中には入りたがらないが、昔のようにうちと隣の庭を中心とした領域をなわばりとして過ごすようになった。子供たちとも少しずつ和解してきた感じで、猫一家の姿が再びみられるようになった。もしかすると親子ともども避妊手術をしたことと関係があるのかもしれない。



トラ猫行方不明

2007-03-09 08:24:11 | 猫一家メモリー
二週間ほど前のある日、うちのトラ猫が行方不明になった。いつも夕方になって庭に面した戸を開けるとどどどっ走りこんできて「メシは?」みたいな顔をするトラ猫が帰ってこない...次の日の朝もまだやってこない。こんなことは初めてだ。とる物をとってしまったのでデートということではないはずだ。「えーんどうしたんだろう」とべそをかきながら私は仕事にでかけた。

 トラ猫は午後になっても家に戻ってこなかったらしい。しかたなく相棒が餌の皿をたたきながら町内を一周。またしても普段はそっけない近所の人がとても親切に「どうしたの?何かが逃げちゃったの?」「うちの猫も以前帰ってこなかったことがあったんだけど帰ってきたからあんたの猫も戻ってくるよ」等と話しかけてきたとか。それだけではなく近所の飼い猫や野良猫が皿の音につられて「なんか用?」と出てきてしまったらしい。でも、トラ猫はいなかった。

夕方になり、いよいよ心配になってきたところでよろよろとトラ猫が帰宅。けがはないが妙にぐったりして餌も水も欲しがらずこんこんと眠り続けるので、不安になった相棒が近所の獣医さんのところに連れて行き、注射を打ってもらった。

注射と薬が効いたようで、次の日の午後ぐらいからトラ猫は少し元気になり私たちは本当にほっとした。...猫でこれだけはらはらするんだから自分の子供がいたらどうなっちゃうんだろうホントに。

あとになってから気がついたが、この国では「ぐったりしていてちょっと熱があるかも」という程度の人間は診察なんかしてもらえない。救急にとびこんで三時間ぐらい待てばチャンスはあるかもしれないが...猫のほうが人間よりまともに扱ってもらえるというのがこの国の進んでいるところだ。(結論がおかしい)

 zzzzz