先日、新年会をした。
我が家に気のおける酒好きの仲間が集まっての新年会だ。
まさに、今、流行の「家飲み」というやつだ。
それぞれ一品づつ持ち寄りということにしてメインの鍋は水炊きにした。
勿論、準備した焼酎は黒麹峰の露。
さて集まったメンバーは男性が3人、女性は私を入れて2人。
お酒を飲めない人が男女一人ずついたがその人達は数に入れていない。
男性も女性もどちらかと言うとみんな焼酎は芋党。
そのうちの3人は峰の露が米焼酎(球磨焼酎)と言う事を知らず、また
飲むのも初めてという人たちだった。
まずはロックで飲んでもらった。
反応が鈍い。特徴があまり無いと言う意見。
割るともっと軽くなりすぎるのではないかということでお湯割ではなく
生(25度)を燗を付けてみることにした。
それも雰囲気を出して、球磨焼酎の酒器であるガラに入れ、直燗にして
チョクで飲んでもらった。
燗はコンロを弱火にして焼酎を入れたガラを直に置いて付けた。
ガラとチョク(猪口)
これは非常に好評。
私も飲んでみたけど、米焼酎ならではの甘味が出てうまい!
小さなチョクでクイクイと杯が進む。
またガラの口先からの焼酎の出て来方が繊細でいい。
ただ、生(25度)なので、もう一人の女性は自分には強すぎると言っていた。
私自身はその後もチョクでくいくい、最後は苺をつまみに飲んでいた。
これがなかなかいけるんです。
黒麹峰の露は昔ながらの造りである常圧蒸留で仕上げた米焼酎(球磨焼酎)、
球磨焼酎ならではの酒器で飲むのがぴったりなのかもしれない。
おいしい飲み方は先人に習え、ですね。
ただ人吉球磨検定本によれば、飲み方にも作法があっていきなり飲んでは
いけないそうで、最初の一杯は神様に捧げなければならないそうだ。
神棚が無い場合は座敷の床の間や畳の隅に、野外でもどこか適当なところに
一滴たらして飲むのが習わしだとか。
いやいや、なかなか面白い発見が出来た新年会でした。
峰の露の生の熱燗、これはおすすめですよ。