今年もバレンタインが近づいてきました。 近年健康面からもその効果が見直され、大人気のチョコレートですが、 その違いは韓国ドラマや映画の中で垣間見ることができます。 作品の中に頻繁にこのお菓子が登場し、 映画『おばあちゃんの家』では、主人公サンウ少年がおばあちゃんにチョコパイを食べたいとねだります。 チョコパイを見たこともないおばあちゃんは孫の為に一生懸命チョコパイを探し、 ようやく手に入れますが、そのため帰りのバス代が 「孫の喜ぶ顔が見られれば幸せ」という祖母の深い愛に、 我がまま放題のサンウも優しさに目覚め、チョコパイをおばあちゃんに分けてあげます。 『JSA』では、イ・ビョンホン扮する韓国兵士スヒョクがソン・ガンホ演じる北の兵士ギョンピルとの密会の際にチョコパイを 映画『マラソン』では主人公の好物として
いずれも人と人をつないだり、生活に彩りを添える身近な存在としてチョコパイが まさにチョコパイは、韓国国民が誇る、「ソウル(魂の)スイーツ」なのです。 約2年の兵役期間中にめったに甘い物など口に出来ない韓国男性の至上の楽しみ、それは訓練施設の売店でこのチョコパイを買うことです。 しかし、軍隊では売店に行くにも上官の許可が必要とあってそれも容易ではない彼らは、毎週日曜のキリスト教の礼拝に参加します。 牧師さんの説教を聞きに行くだけでもれなくチョコパイがもらえるとあって、このときばかりは全員がクリスチャンに早変わり……何とも泣かせる話ですね。
例えば大福、えびせん、ポテトチップス、ポッキー……、人気のお菓子は数あれど、韓国のチョコパイほど「心の友」な そんな時、チョコパイに恋し続ける韓国人がちょっぴり羨ましく思えてしまうのは、 (『千と千尋の神隠し』でも千尋がおにぎりを頬張り涙ぐむシーンがありましたね~……。)
*この記事は、まぐまぐ発行のメールマガジン「韓国エンタメ!KoreaKorea」で発表した内容を再編集して掲載しています。 メルマガwebサイトは コチラ
今日ご紹介するのは韓国の国民的チョコ菓子……そう、「チョコパイ」のお話です。
日本でも昔からメジャーな「チョコパイ」。しかしそのアイテムとしての意味合いは、韓国では大きく異なるようです。
重要な役割を果たしていることに皆様もお気づきでしょうか?
なくなってしまいます。それでも
手渡します。感激してチョコパイにぱくつくギョンピルにスヒョクは「南に来ないか?」と亡命を提案します。
緊張感あふれる映画のなかでも印象的なシーンです。
ドラマ『威風堂々な彼女』ではコミカルさを演出する小道具として登場し、
重要な位置づけがなされています。
扱われているのが特徴です。
実際韓国では、学生同士でささやかなバースデーパーティーをする時、チョコパイにロウソクを一本立て、ケーキの
代用をすることもあるとか(ドラマ『屋根部屋の猫』で登場)。
以前、ドラマ収録のため日本に滞在していたチェ・ジウは、「日本の先輩俳優たちにチョコパイをあげると喜んでくれる」と
制作発表の場でコメントしています。
「チョコパイが食べたい」の言葉を残し入隊したのはウォンビンですが、「軍に入ればチョコパイが恋しくなる」と
韓国男性が言うのはどうやら本当のようです。
ところでこのチョコパイ、日本ではどんな食べ物にあたるでしょうか?もし日本に兵役があったら、大切な人に差し入れ
るものは食べ物はなんでしょうか? 人恋しい時、ホッと一息入れたい時に食べたいものはなんでしょうか?
お菓子がすぐには浮かびません。
私だけでしょうか。少し意味は違うものの、「おにぎり」などはかなり近い位置づけかもしれません。
高級チョコや手作りも勿論素敵ですが、今年のバレンタインは少し趣向を変え、気になるあの人や大切な家族に
「チョコパイ」を贈ってみてはいかがでしょうか。
(ただし「義理チョコ」と思われる可能性もありますので、そんな時はプレゼントを添えることもお忘れなく。)
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韓国で一番人気「オリオン社」のチョコパイ。
日本のチョコパイよりほんのり優しい甘さ。
パッケージの「情」の文字が、このお菓子のもつ精神性を表現している!?
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この他有名なものではチョコ餅パイ。
変わりダネではピーナツクリーム入り、きな粉入り、抹茶味と各種多様。
韓国人のチョコパイにかける情熱がうかがえます。
この季節、屋外で「ちょっと小腹がすいたなぁ」という時、皆さんは何を召し上がりますか?
私は、コロッケを買って、歩きながらハフハフいって食べるのが好きです。
ちょっとお行儀悪いかなぁ~なんて思いつつ食べるのがまた格別、という感じです。
韓国は、屋台天国です。
街角には、焼き栗、揚げ餃子、フナ焼き(日本でのタイ焼き)、オデン、キムパブ(韓国式海苔巻き)などの屋台が軒を連ねます。
そんな屋台料理の代表格が、今回ご紹介する「トッポッキ」です。
トッポッキは、うるち米でできた棒状の細長い餅(トック)を、コチュジャンと水飴で野菜などと一緒に甘辛く炒めた料理です。
ポッキとは、炒めるの意。
ピリ辛ソースがお餅のほのかな甘みと柔らかい食感に合い、特に若い女性に大人気です。
一人前2~3千ウォンと安価なので、夕方になると女子高生が、おやつにトッポッキを食べつつウィンドショッピングを楽しむ光景が見られます。
韓国では、立ち食い、歩き食いは結構市民権(?)を得てるんですね。
日本でいえば、クレープやたこ焼きに相当するのでしょうか。
トッポッキは、粉食(プンシク)という簡易食堂でも手軽に味わえます。
作り方が比較的簡単なため、家庭でもお父さんが休日に作る間食メニューとして親しまれています。
ソウルの新堂洞(シンダンドン)は、その名もトッポッキ横丁と呼ばれ、
トッポッキ専門店が20軒以上立ち並んでいます。
ここでは主に、具沢山のトッポッキ鍋(具材にはインスタントラーメン、練り物、春雨、ゆで卵など)を味わうことが出来ます。
ボリューム満点なので小腹どころか満腹間違いなしです。
この『トッポッキ横丁』の由来は、朝鮮戦争後、一人のおばあさんが生活に困り、餅にコチュジャンを付けて焼いて売ったのが始まりだとか。
日本では、ドラマ『冬のソナタ』で、チュンサン(ペ・ヨンジュン)の好物だったことから、いちやくトッポッキの名は知られるようになりました。
不動の人気を誇る庶民の味とあって、多くの作品に登場しています。
ドラマ『ごめん、愛してる』では、ムヒョク(ソ・ジソプ)が、姉のソギョンと甥のガルチに、トッポッキをご馳走します。
死を目前にしたムヒョクの心境を察し、思わず泣き出すガルチに、ソギョンが「トッポッキ辛かったの?」と訊ねます。
せつなく印象的な場面です。
ドラマ『雪だるま』では、ヨヌク(コン・ヒョジン)に対して、甥のジュニョンが「トッポッキ食べたい」とせがんだ際、一言「甘くしてね」と付け加えています。やはり子供は甘いトッポッキを好むようです。
ドラマ『パリの恋人』では、この味を知らずに育ったギジュ(パク・シニャン)のために、テヨン(キム・ジョンウン)が作ってあげました。
ドラマ『ローズマリー』では、ギョンス(ペ・ドゥナ)が、面倒を見ている子供たちがちゃんと食べているかを心配して、電話で「トッポッキ作れる?」と聞いていました。
急場をしのぐ時も、「とりあえずトッポッキ」なのです。日本では、こういう
場合「ラーメン作れる?」と聞くのではないでしょうか。
ドラマ『宮』では、チェギョン(ユン・ウネ)が憂さを晴らすため、友人たちとトッポッキを食べに行くのをシン(チュ・ジフン)が見守っていました。日本ならさしずめ、ハンバーガーなどファーストフード店に行く場面ですね。
映画『子猫をお願い』では、トッポッキが大好きな主人公テヒ(ペ・ドゥナ)が、一人食堂でトッポッキを食べていたのが縁で、親友ヘジュ(イ・ヨウォン)と出会いました。仲間と集まった宴席でも、テヒは「トッポッキ全部食べていいよ」と言われています。
このように、女同士の酒席でのおつまみとして、皆でワイワイ言いながらトッポッキを作って食べる様子は、NHK『ハングル講座』でも紹介されました。
韓国の日本語学校で知り合った女性が集まって、日本人留学生にふるまったのです。下ごしらえが簡単で、短時間で作れて、場が盛り上がる・・・本当に便利な食べ物ですね。
怒涛のキスシーンで話題の映画『愛してるから、だいじょうぶ』(韓国2006年8月公開)の主人公チ・ヒョヌとイム・ジョンウンは、この映画の撮影を通じ「トッポッキを食べてもキスできる仲になった」そうです。
初めてのキスシーン撮影時は、うがいをして互いを気遣ったものの、回を重ねるうちに細かいことは気にならないほど心が通じ合った、というジョークですが、これも役者同士だからこそ。やはり一般市民は、デートの時には少々気をつけるのがマナーと言えそうです・・・。
トッポッキは通販や韓国食材のお店で購入できます。
通販で購入したい!という方はコチラまで
暑さの増していく季節、ピリ辛の韓国ポジャンマッチャ(屋台)の味をぜひ一度お試しください。
最近は日本のスーパーでもトッポギが購入できますね。
*この記事は、まぐまぐ発行のメールマガジン「韓国エンタメ!KoreaKorea」で発表した内容を再編集して掲載しています。
トッポギに舌鼓をうちながら、KoreaKoreaでほっとひといき。
「韓国エンタメ作品に見るコリアン・フード」、今回ご紹介するのは、韓国人がこよなく愛する
「ジャージャー麺」です。
一体どんな食べ物なのでしょうか?
ジャージャー麺(炸醤麺=韓国風に発音すると「チャジャンミョン」)は、韓国の国民的中華料理です。
価格も250~400円程度といたって庶民的。「ジャージャー麺の味がその店の人気を左右する」といわれるほど、子供から大人まで、嫌いな人はいない大人気メニューです。
そのルーツは、1900年代初めに仁川在住の華僑が、韓国人に合うよう四川風肉味噌にカラメルを加えたのが始まりなど諸説あります。
中国から上陸し自国で独自に発展、国民食として好まれるようになったところは日本の「ラーメン」と同じですね。
韓国式ジャージャー麺は、春醤(チュンジャン)という黒味噌と、玉ねぎや肉などを炒め、片栗粉でとろみをつけ、麺(中華麺ではなく、うどんに近い)にかけて食べます。
麺とソースが絡むよう良く混ぜるのがポイント。デミグラスソースのようなコッテリとした深い甘さが癖になりそうです。
つけ合せには沢庵と玉葱が定番です。(写真は大久保のソムンナン飯店のもの)
韓国芸能界にもファンは多く、国民的俳優チャン・ドンゴンは「何度食べても飽きない」と絶賛。
『パリの恋人』のパク・シニャンも大好物に挙げ、『オールド・ボーイ』のチェ・ミンシクに至っては、「引退後チャジャンミョンの店を開きたい」というほどお好きなご様子です。
『おいしいプロポーズ』は、韓国一ジャージャー麺が美味しいと評判の中華料理店が舞台のドラマです。
店主のこだわりは「手作り麺がのびるので出前はしない」こと。その頑固さに息子ヒョドン(チョン・ジュン)は反抗しつつ、最後には仲間と力を合わせて店を守りぬきます。
同じく中華料理店が舞台の『北京飯店』は、まさに「ジャージャー麺映画」。
店の隆盛を巡る騒動をさわやかに描いた本作品では、化学調味料を使わない本格製法の春醤が重要な鍵です。
(同時期に公開されたキム・スンウ主演のホラー『新装開店』も、中華飯店のジャージャー麺が題材で話題になりました)
『殺人の追憶』では、パク刑事(ソン・ガンホ)が取調べの合間に容疑者と一緒にジャージャー麺を食べながら、テレビの刑事ドラマ『捜査課長』に釘付けになります。
日本ならさしずめ、カツ丼を食べながら『太陽にほえろ』に夢中…といったところですね。
『ガラスの靴』でも、主人公キム・ユニ(キム・ヒョンジュ)の大好物で、美味しく幸せそうに食べるその姿は、逆境にもめげず明るく生きる、前向きな彼女を象徴しています。
「ジャージャー麺の出前で~す」といって大学の警備を突破し、愛する女性のもとへ向かったのは、『猟奇的な彼女』の、キョヌ(チャ・テヒョン)です。
このように基本的に電話一本で気軽にデリバリーしてくれるため、『サンドゥ、学校へ行こう!』ではウナン(コン・ヒョジン)が、『パリの恋人』ではテヨン(キム・ジョンウン)が、屋外で豪快に食べていました。
ジャージャー麺は「韓国式引っ越しそば」でもあります。
『四月の雪』では、インス(ペ・ヨンジュン)が引越し荷物の中でひとりジャージャー麺を食べます。妻と別れた空虚さ、独りの寂寞感がにじむシーンです。
ドラマ『ラブレター』では、子供時代のアンドレア(ユ・スンホ)が叔父と再会し、念願のジャージャー麺を食べます。
母に捨てられ、親戚の家での残酷な仕打ちを悟られまいと健気にふるまい、別れ際に悲しみをこらえ「ジャージャー麺食べさせてくれて有難う」というシーンは、涙を誘います。
『オアシス』では、脳性麻痺のコンジュ(ムン・ソリ)と刑務所帰りのジョンドゥ(ソル・ギョング)が、初デートで食べます。
ジョンドゥの好物を食べたいというコンジュの乙女心、彼女の口についたソースをぬぐうジョンドゥの優しさ……二人の哀切が身にしみます。
この「汚れる→口をふく」というのは、ジャージャー麺にはお約束のアクションです。
なぜなら韓国ジャージャー麺は、とにかく黒い!まるでイカ墨パスタ!なので、『ローズマリー』では、母親代わりの姉が幼い弟の口をふいてあげますし、『ごめん、愛してる』でも、ウンチェ(イム・スジョン)がその役目を果たします。「口をふく」という行為にこめられた愛しさが、作品全体を優しく彩っているのです。
そしてなんといっても日本の婦女子の度肝を抜いたのは、『バリでの出来事』のジェミン(チョ・インソン)です。
ビリヤード場でスジョン(ハ・ジウォン)に、「イヌク(ソ・ジソプ)との結婚は許せない」と、ソースまみれの真っ黒な口で切々と愛を訴える、そのなりふり構わなさ! 強引で不器用な愛情表現には、「拭いたら?」と苦笑するスジョンならずとも、母性本能を刺激されてしまいますね。
一方、「口の周りの汚れを見られても平気」というのはすなわち「異性として意識していない」という見方もあるようで、『天国の階段』でチョンソ(チェ・ジウ)がテファ(シン・ヒョンジュン)とジャージャー麺を食べていたのは、二人が恋人同士になれない暗示だったとか。
こうしたジャージャー麺のマイナスイメージを逆手にとったのが、4月14日の「ブラックデー」。
バレンタインデーとホワイトデーを憂鬱に過ごしたシングル同士が黒い服を着て集い、黒いジャージャー麺を食べ、ブラックコーヒーを飲み、慰めあいます。これを機にカップル成立もあるといいます。
以前、あるアンケートで「ブラックデーにジャージャー麺を一緒に食べたい芸能人」1位に、クォン・サンウとハ・ジウォンがそれぞれ選ばれました。
(ちなみにクォン・サンウのデビューは、前述の『おいしいプロポーズ』の出前配達役です)
二人とも、お口の汚れを気さくに、優しくぬぐってくれそうなイメージなんでしょうか~?
皆さんも、お気に入りの作品で「ジャージャー麺」のシーンを、あらためてチェックしてみませんか?
より深く、人物たちの心や関係が理解できたとき、そこに新しい愛の形が見えてくるかもしれません。
喉ごしつるつるの麺に、コクのある甘い味噌が絶妙にマッチ。
通信販売や韓国食材店で購入可能。
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