1月2日。雨のち雪。
一夜明けると、輪島の朝市通りが焼け野原になっていた。
東日本大震災が起きた翌朝、自衛隊のヘリコプターが降り立ち、孤立していた地域の人々を救う映像が目に焼き付いている。
今回もそんな光景が見られることを心のどこかで願っていた。
こういう時は言葉が強くなり、人心が荒れる。
人の優しさと残酷さ、極端な面が可視化される。
発信や拡散をするときは、自分が確認して、できるだけ絶望よりも希望を感じる情報を、と思う。
とはいえ、ニュースを見るたびにショックを受け動揺する。悪い夢を見ているようだ。でも現実。家事も手につかない。
明るくなってからよく見ると、家の壁が剥がれたりヒビが入ったりしていた(古い家なのでいつ出来たヒビか定かではないが)。
スーパーに行くと棚がガラガラで、水とパンが全くなかった。道がやけにすいているのは路線バスが運休したせいで、街中が暗くてコロナ禍を思い出す。
とにかく元気な人がきちんと生活を維持し、北陸の暮らしを回していかなくては、元も子もないのだ。
家族から全国高校サッカーの映像が送られてくる。
市立船橋VS石川・星稜高校の試合。現地入りできなかった星稜応援団の代わりに、相手校や他校が応援してくれていて、泣きそう。
夜、そういえば今日は出演番組の放送日だとある方のインスタを見たら、番組には一切ふれず、温かいメッセージが綴られていた。心を寄せてくれている人がいると感じられるだけで、救われる。
こんな言葉を紡げる人間に、自分もなりたい。
深夜テレビで映画『グリーンブック』を観る。途中二回ほど余震で中断してよくわからない部分もあったが、アメリカ映画らしいハッピーエンドで良かった。
能登の知人のことや原発のことが気になりずっと考える。でも今はとにかく一日一日、自分のできることをしていこう、と思う。
※追記 (1/14)
後日、能登の知人とは無事に連絡がとれました。