桜の季節がやってきました🌸🌸🌸
シバ(48)の日だわん🌸
今年は春を待ち焦がれる気持ちと、季節が進むことへの焦りや切なさのような思いが入りまじる、そんな桜便りでした。
3月末、
金沢市の隣、河北郡内灘町の西荒屋地区へ行ってきました。
軽自動車で能登半島へ赴くには時間や技術や体力や装備があまりに足りず、復旧作業の邪魔になってもいけない……でも今現在、どんな状況なのか、行ける範囲で見ておこうと思いました。
報道等でも状況は見聞きしていましたが、地震から3ヶ月経とうとする時期にあっても、目に見える範囲だけで地盤被害と液状化による影響は大きく、その多くは未だ手つかずで残っている印象です。
とはいえ、発災当初に大きく隆起し地割れを起こした道路は車が通れる程に整備され、道に覆いかぶさるようにいろんな角度に傾いていた電柱も安全な状態に修復されていました。
発災当初の記事↓
私が行った日も、現場作業の方々と思われる人を数人見かけました。ただ現在人員や重機は能登に集まっている状態で、どうしても人手は足りないであろうことが感じられました。
歩く人影も疎らでしたが、2人連れの高齢女性が歩いているのを見かけ、その表情が明るかったのは救いでした。
夜になってもう一度通った時にはところどころ住宅に明かりが灯っていて、少しだけ安堵する反面、家に戻れない方々を思うと胸が痛みました。
内灘町から少し離れたかほく市では、やはり地割れなど通行止めの場所が多くありましたが、すぐそばの公園では子どもたちが楽しげに遊び、イオンモールも一部を除いて元気に営業中でした。
ひと月程前、TVで見た男子高校生の言葉が印象に残っています。 神奈川からボランティアに来た彼は言いました。
「もう関東では、能登の地震のことを口にする時期は終わったという空気になっている。だけど困っている人がいる以上、何か役に立ちたいと思ってここに来ました」
自分がこの年頃の時に、そんな風に思う感性があっただろうか? と、とても感銘を受けたのです。
能登の人は本当に我慢強くて優しい。改めて感じます。被災された方の言葉を直接間接に聞き、愚痴や泣き言より、自分たちより大きな被害のあった地域を常に思いやり、「気にかけてもらえるだけで嬉しい」と、相手を労る気持ちを忘れない、そんな姿勢にとても頭が下がる思いです 。
かつて新卒で入社した会社で、石川県の自然雑誌の編集に携わりました。その時に出会った能登の雄大な自然、風光明媚な景色、芯が強く温かい人々、美味しい食べ物……
その経験のお陰で郷里をより深く知ることができ、豊かさに気づけたと思っています。
未だ断水が解消されない地域があり、仮設住宅への入居や家屋の公費解体が始まる一方、のと鉄道の復活など、嬉しいニュースも少しずつ届き始めています。
時に厳しい状況が訪れても再起してきた土地です。
これから先、復興への長い道のり 、何ができるか考え、能登をはじめとした地域を思う気持ちを持ち続けたい。
そしていつの日かまた能登へ、足を運びたい。そう願っています。
シバ(48)の日だわん🌸
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