雪見の窓から

観たり聴いたりときどきおしごと

若葉のころのプレイリスト

2024-05-23 17:05:02 | 音楽
(※再生できない箇所がありましたので再作成しました🙇)

2024年5月のプレイリスト

1. 少年ジャンボリー/岡村和義
2. You’re the One That I Want/John Travolta&Olivia Newton-John(映画『グリース』より)
3. Running On Ice/Billy Joel
4. I’ve Just Seen A Face/The Beatles
5. If I Could See The World(Through The Eyes of a Child)/Patsy Cline (映画『異人たち』
より)
6. 幸せハッピー/HIS
7. and I love you/Bank Band with KAN
8. Rain Song/Emile Mosseri, Han Ye-ri (映画『ミナリ』より)
9. Quiet Eyes/Sharon Van Etten (映画『パスト ライブス /再会』より
10. The End of the World/Sharon Van Etten
11. This Too Shall Pass/OK Go (映画『ザ・フラッシュ』より)




まずはじめに、なぜいきなりプレイリストなるものをあげ始めたかといいますと、今年に入ってあまりにも気が沈む事が多く、ある日ふいに「そうだ昔、イベントのために選曲をしていた時とても無心になれて楽しかったわ」と思い出したのです。

そういえばYouTubeから時々「これアンタの最近聴いとった曲、リストにしといたで」と勝手に? 送ってきていたのを思い出し、折しも昨今、とみに自分の記憶力の減退に危機感を覚えていたこともあり、アウトプットすることで日記代わりとなり、その時々の気持ちを映すのではないかしら、と。

少し先の自分が見たら(聴いたら)何かの一助になろうか、と作成に至った訳なのであります。
もしも御一聴いただけたなら、幸いです。

さて、前置きが長くなりました。

5月といえば
清志郎の命日。そしてあの、イケオジユニットのライブもありますね。そんな風薫る5月に聴いていた曲たちです。

映画『異人たち』。
最初観た時はちょっと戸惑い、思わず勉強会仲間の意見を聞きたくて課題作に推挙したり、咀嚼するのに時間がかかりました。
全体的なムードは原作(山田太一さんの小説「異人たちとの夏」)をモチーフにしていて良かったのですが、正直言えば性的描写に拠りすぎて、大事な両親との時間がやや薄まったのが残念だったかなというのと、もう少し大林宣彦版映画へのリスペクトが感じられたらな、とも思いました。
まあこうして時間を経て元の作品を見返したりして、語り継がれるからこそ、作品としての命が再び吹き込まれるのだなあと。
日本版の今半でのシーンにあたる、レストランでの場面は良かった。そのバックに流れていたのが
「If I Could See The World(Through The Eyes of a Child)」でした。


あと『ザ・フラッシュ』も
勉強会で観た作品ですが、日頃アメリカン・ヒーロー物を見ない人なので、今ってこんなことになってるのか!😳 とビックリ。前段知らなくても面白く、バカバカしく頭おかしいなあと。(ホメてる)
OK Goの「This Too Shall Pass」はエンディングでセラピードッグ(最高!)の姿と共に聴けます。
『枯れ葉』といい『落下の解剖学』といい、犬が良い仕事をしてる映画は別の意味で印象に残ります。


これからもできる範囲で自分のしたいことを続けたい。そのための扉が、今は映画であり音楽なのかもしれません。


ワタシの散歩もお忘れなく🐾









春待つ日々のプレイリスト(2024.2〜3月)

2024-03-17 07:32:00 | 音楽
1. I miss your fire - 岡村和義

2. 春、白濁 - 岡村和義

3. 安息 - KAN

4. Turn the Lights Back On - Billy Joel

5. Big Man on Mulberry Street -Billy Joel & Sting

6. Our Farewell -Jeongmilla
(ドラマ「今日は少し辛いかもしれない」より)

7. Last Dance - Donna Summer

8. Danny Boy - Keith Jarrett

9. Afro Cuban Be Bop - Joe Strummer
(映画『コントラクト・キラー』より)

10. 満ちてゆく - 藤井風



2024年2月〜3月のプレイリスト
※ブラウザ推奨です(アプリは広告が入るので🙇)


ビリー・ジョエルの新曲発表とともに2月が始まり、藤井風の新曲を聴ける3月。
KANさんロスが未だ癒えない私に音楽の神様が微笑んでくれたかのような、春を待つ日々に聴いた曲たちです。

岡村和義。デビュー時から大好きな2人のユニット。ただひたすら楽しそうで、こんなにイキイキ精力的に毎月リリースして歌い踊る岡村ちゃんを見られるとは、20年前には想像もできなかった。働き者の斉藤和義の影響も大ではないだろうか。ありがたや。

「安息」の作詞はミスチルの桜井さん。この2人のコラボも最高でした。KANさんがいなくなってから、KANさんについて言葉にしていない桜井さん。思いの深さを感じます。

ハン・ソッキュ主演の韓国ドラマ「今日は少し辛いかもしれない」は、本当に素晴らしかった。余命僅かな妻、夫、息子が、食べることを通して、バラバラだった心を再び通い合わせていく物語。ラストカットのハン・ソッキュなんて、『晩春』の笠智衆にしか見えない。
1話約35分と短く、「きのう何食べた?」を好きな方にもおすすめです。



食べたいものを食べ、やりたいことをやり、会いたい人に会い、行くべき場所に行く。そうやって日々を重ねることの愛おしさを思い出させてくれます。


春はまだかと待ってるわん。


1月のプレイリスト

2024-02-29 05:30:00 | 音楽
2月も終わろうというこの時期に
1月のリストとは何事ぞ
という感じではありますが

自分の中では今年に入ってからずっと1月が続いているような感覚でした。


あまりの理不尽や腑に落ちない事象の数々に無力さを感じ、思いあぐね、できることを探し、ささやかでも行動し、

人生とかいのちとか口にできない思いとか、心の中で澱のように浮かんでは消え……

そんな日々に聴いていた曲たちです。


■ Green Book Soundtrack -”Old Black Magic”- Green Book Copacabana Orchestra


■ Aretha Franklin -Think (feat.The Blues Brothers) 

落ち込んだときは脳内にアレサを召喚し、両手をあげて「Freedom!🙌」と叫びます。



■ Theイナズマ戦隊 -応援歌

東日本大震災の被災地女川を舞台にしたドラマ「ラジオ」のラストで、主人公・某ちゃんの旅立ちに流れる曲。心の復興とは、自分の大切なものを守ろうと決めたその時から始まると教えてくれます。


■ hen -ゆらゆら(wavingly wavingly) 映画『82年生まれ、キム・ジヨン』より


■ Billy Joel -I Go to Extremes

1月24日、私にとって26年ぶりのビリー・ジョエル東京ドーム公演で聴きたかった曲(やらなかった)。98年にはやったのですが、エルトン・ジョンとのジョイントライブゆえ、どっちがどっちの何の曲を歌ったか、記憶が曖昧なのでした。。


■ Billy Joel -Say Goodbye to Hollywood

今回の公演で聴けて嬉しかった曲。


■ KAN -Tokyoman

「さよならハリウッド」を挙げたらこの曲もセットにしないわけにいきません。所謂元ネタですね。


■ Mrs.GREEN APPLE -ケセラセラ 

ドラマ「日曜の夜くらいは……」エンディングでこの曲を聴くのが楽しみでした。クレジットも毎回凝っていて良かった。

「ここを乗りこえたら 楽になるしかない」
という歌詞に励まされる、と能登の避難所にいる方が話しておられるのを聞き、この曲は令和版「応援歌」なんだと思いました。


■ MISIA -アイノカタチ 

彼女が避難所で歌っている姿と声は携帯の画面ごしにも心に響きました。目の前で聴いた皆さんは、ちからをもらっただろうな。

被災された方々が、少しでも穏やかに過ごせる時間が持てることを、心から願っています。


■ Rockon Social Club -LIFE



雪はもう降らなくていいや


2023年KAN さん

2023-11-18 05:28:00 | 音楽

ミュージシャンのKANさんが亡くなった。

19歳で出会って、ずっと大好きだった。

ファンクラブにも入り、数えきれないくらいライブに行った。



ラジオに初めてリクエストして採用されたのは「恋する2人の834㎞」(「野球選手が好きだった。」収録)だった。

もともと大江千里さんのファンで、ピアノ弾きに惹かれる素地はあった。

ポール・マッカートニーとビリー・ジョエルが好きな兄の影響で、ダイレクトな懐かしさと親しみを感じた。



KANさんの素晴らしいところは、クラシックの素養に下支えされたその卓越した演奏技術と心地よいメロディーと歌声。

さらに独特すぎる面白い歌詞と切ない歌を歌い分けるバランス感覚と豊かな音楽性、そしてなんといっても、信じられないほどの諧謔精神で抱腹絶倒のライブパフォーマンスだった。


著名人の訃報にふれ涙することはあまりない私だが、今回は、さすがに泣いた。

そのくらい、大きな大きな影響を受けた人だ。


ここ数年は諸事情でライブに足を運べず、昨年末のライブが延期になった際には家族と残念がった。

近年バンドメンバーが亡くなったり、闘病でツアー中止したりいろいろあって、でも復活を願っていた。


私の身内にKANファンは多い(兄、私、夫)が、周りにはあまりファンがいない印象で、どちらかといえば、ひそやかに応援するスタイル。

KANのライブに行く」というと「えっ、そんなに曲あるの? 愛は勝つ10回歌うの?」と言われた知り合いもいた。

今回の訃報を伝えるテレビも、9割がた「愛は勝つの大ヒットで知られるミュージシャンのKANさんが」という伝え方で、それはとても正しいけれど、ファンは思っている、「それだけじゃないぜ」と。「KANちゃんもっとすごい曲いっぱいあるぜ」と。


好きなアルバム、好きな曲は挙げればきりがない。

思い入れがあるアルバムは「TOKYO MAN」。

曲は「東京ライフ」「Day By Day」「Regrets」「Songwriter」「プロポーズ」「君が好き胸が痛い」「何の変哲もないLove Song」「朝日橋」「めずらしい人生」、今井美樹さんに提供した「新しい街で」、ああ、ビリーの「Baby Grant」をリスペクトした「牛乳のんでギュー」も忘れてはいけないわ。「秋、多摩川にて」も。。。


そう、「愛は勝つ」はビリーの「アップタウンガール」を目指したことは有名ですが、「Songwriter 」は「The Entertainer」や「She’s always a woman 」「summer highland falls」かなとか元ネタを探すのもファンの楽しみの一つでした。


桜井さんや馬場さんとのコラボ、Perfume風、マッキーや浜省へのオマージュ(?)もびっくりしたな…

ほんと全部好きなんですけどね……



今、FM COCOLOノンストップKANメドレーを聴きながら本文を書いています。

全部好き、全部クオリティーが高すぎると一人夜中に身もだえています。

こんなに才能のある音楽家はそうそういない、と。


そして今更ながら、こんなにもたくさん愛されたミュージシャンだったんだ、と。


サブスク解禁もされ、曲を残す覚悟があったと今では判る。


KANさんはいつか戻ってくると楽観的で身勝手で迂闊な一ファンの私は信じ、もっともっとライブを見たかったと涙したけれど、KANさんのライブ未経験の方から「羨ましい」と言っていただき、そうか、その宝石のような音楽と人柄に、人生を彩ってもらえて幸せだったんだと、本当に感謝しています。

ありがとう、KANさん。

最後まであなたらしい去り方に、心から敬服しています。


Songwriter KAN

https://youtu.be/ZgFzYTIr-nk?si=is14OF7LP9kNOZHz

この曲の途中で、奥様の早稲田桜子さんのバイオリンが入ります

その瞬間ちらっと見てニヤッとするKANさん、永遠に推せる。

(2:20〜)



余談ですが201110月のサンパール荒川でのライブで、すぐ近くに奥様が座っていらして、あまりに素敵な方で声をかけたい衝動を必死にこらえ、以降ブログなどひそかに拝読していた私なので、奥様の心中を思うと余計なお世話と知りつつ心配しています。


金沢Azホールでのライブで、地元の小学生に「好きな子いるの? 一番可愛い子と付き合わなきゃだめだよ。一番可愛いと思う子だよ」と熱弁をふるっていたKANさんにとっての一番可愛い子が、桜子さんその人だったんだな。









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いつかどこかで聴いた歌

2023-04-13 00:36:00 | 音楽
あるフレーズが時折思い出したように、頭の中でリフレインします。

昔、確かにどこかで聴いたはずなのに、曲のタイトルが思い出せない。

誰が歌っているかも分からない。

あれは何て曲なのか……

知りたくても、手がかりが少なすぎる。

そういうことってありますよね。

ドラマ「古畑任三郎」では、
古畑(田村正和)が、そんな気になるフレーズを名指揮者(市村正親)に歌って尋ねるシーンがありました。

「僕に知らない曲はない」
と豪語する指揮者は、古畑に逮捕された直後に
あれは、ザ・ドリフターズの「真赤な封筒」だと教えてくれます。

そして古畑に「カトちゃんペッ」をして去っていくのでした。
(第3シリーズ第6話「絶対音感殺人事件」)


さて、そんな人が近くにいない場合は、どうしたらいいのでしょう。

Shazam(曲名がわかるアプリ)に聞いてみる?

でもShazamは、人間の肉声には反応しません。

じゃあ鼻歌アプリはないのかな?

と探してみたら、あるんですね、鼻歌検索アプリ。知らなかった!

そして、googleにも、鼻歌検索機能がありました。


というわけで、google(スマホ)に向かって、うろ覚えの詞とフレーズを歌ってみます。

「恋の歌は〜恋の歌〜 恋の歌は〜恋の歌〜♫」

……出た!

候補が3曲。

その中でピンときたのが 

「九月の色 久米小百合」

おそるおそるクリックすると……

ああ、、、これだ。

イントロで確信しました。


久保田早紀さんだったのね。


40年来の疑問が解けて、嬉しかったです。

すごい時代になったもんだ。

(うろ覚えの歌詞も、あながち間違いでもなかった…?笑)