週明けの月曜日。
衝撃的なニュースが飛び込んできた。
新型コロナによる、有名タレントの訃報である。
長女は東京に住んでいるし、全く持って他人事ではない。
幸いな事に、長女の勤務する会社は、この一番忙しい年度末にもかかわらず、早いうちからテレワークに切り替えている。
高い危機意識を持った会社である事を、親として感謝せねばなるまい。
ありきたりだが、一日も早い収束を祈りたい。
さて、本題である。
このような緊迫した状況が続く中、私はと言えば、週末は呑気にキャンプである。
移動はキャンピングカー、滞在する場所は、吹きっさらしの野外だ。
謂わば【3密】とは対極にあるような遊びである。
と、さりげない言い訳を添えておく。
今回のキャンプの主題は牡蠣焼き。
場所は長崎の義兄お勧め、諫早の結の浜マリンパークだ。
今回も、長距離移動が負担になったもこは、家内と一緒にお留守番である。
よって、私一人の参加となった。
キャンプサイトに車を停めたら、早速、長崎の義兄夫婦と共に、歩いて10分程の所にある牡蠣焼き小屋へ。
こんなご時世である。
いつもなら週末で賑わっているであろう牡蠣小屋は、私どもの他には、一組の家族がいるばかりである。
この小屋は持ち込みOKなんだそうだ。
手慣れた義兄夫婦は、牡蠣を1㎏(800円)づつ買ったら、後はアルミホイルに包んだ食材をそそくさと網に並べていく。
いい具合に焼けたぜ。
私は牡蠣が大好物なのだ。
ウヒヒ
あーん。
磯の香りが鼻に抜けていくよ。
こうなったら、ビールは引っ込んで貰おうか。
鍋島様にご登場願おう。
グビ
ウィー
うるさく言うヤツもいない。
真昼間から、誰に気兼ねなく酔っぱらえる。
何と素敵な日なんだろう。
牡蠣でお腹いっぱいになったら、キャンプ場に戻る。
ここの桜は2分咲きってとこかな。
降りしきる雨。
鬱陶しい事この上無いが、これもまたキャンプなのだ。
キャンプサイトは、人口の砂浜の直ぐそばに造られていた芝地のフリーサイト。
何とサイト代510円、あとは一人100円だけだ。
ただし時間が翌日のAM9時までとなっているので、延長料金の100円も追加で必要だ。
それでも、私の場合710円だ。
安っ!
生憎と小銭を持たない私は、5000円札から支払おうとするも、
「あーた。こんな所で、5000円札とか出して。お釣りやら無かばい!!」
受付の爺さんから怒られてしまった。
うう、
俺って、そんなに非常識な事したかなぁ。
義兄に建て替えて貰い、何とか事なきを得た。
結の浜キャンプ場でキャンプしたい方は、小銭の用意を忘れないようにしよう。
サイトに着くと、福岡の義姉夫婦も到着していた。
オーニングとオーニングを大型のタープで繋ぎ、3家族分のリビングの出来上がりである。
で、ここでも炭をおこして牡蠣焼きである。
福岡家族はこれから、私と長崎家族はダメ押しのオイスターパーティとなった。
牡蠣焼きが終われば、焚火が恋しくなってくるのは当然である。
福岡の義兄・・・・あー、面倒くさい。
ここで長崎の義兄はノリちゃん、福岡の義兄は工場長と呼ばせていただく。
謂れは省く。
これは、その工場長発案の『タープの下でも焚火が出来る焼き台』である。
ファインプレー賞を贈りたい。
工場長お得意のダッジオーブンも登場。
考えてみれば、昼から、ずーーーっと、口に入れている。
腹がはちきれそうである。
今回、工場長夫婦は孫二人を連れてきている。
お子様がいるとなれば、いつもの飲兵衛達だって、ババ抜きなんかしちゃったりするのだ。
毎度毎度、飲んだくれていると思ったら大間違いである。
その姪孫達のリクエストは、私の車のバンクベッドで寝たいと言う事らしい。
Oh yeah?
そんな所でいいなら、思う存分寝るがいい。
但し、転げ落ちるなよ。
雨は夜半から上がったものの、風が猛烈に吹いてきた。
あまりにバタバタと大きな音がするので、一度、オーニングとタープの点検に起きたぐらいである。
何とか無事に朝を迎えたスワロー号である。
結の浜突堤から。
激オコ爺さんがいる管理棟兼トイレ/シャワー棟。
入り江から雲仙普賢岳が見える。
二日目の帰り道は、有明海沿岸を通り、太良町の海中鳥居を見て帰りたい。
ずっと前に訪れた時は干潮時だった。
満潮時の風景も見てみたい。
満潮時刻の関係で、私だけ早めにキャンプ場を後にすることにした。
これが満潮時の海中鳥居だ。
前のバカップル。
一番の撮影ポイントで、二人の世界に入ってしまっている。
ずっと身じろぎもしないのだ。
そのうち、人目も憚らずキスの一つもしそうな雰囲気である。
あー、やだやだ。
フン
奴等を写さない方法など、いくらでもあるわい。
では、すっ飛ばして帰るとするか。
ドピューーーン