そう言えば今年、ゆっくりと紫陽花を見ていない。
時期としては少し遅くなったが、貴重な梅雨の晴れ間でもあるし、
それに、義姉も遊びに来ている事だし、
「紫陽花でも見に行こうか。」
『久留米 紫陽花』で検索すればここだ。
千光寺である。
色とりどりに咲く紫陽花。
若干、盛りを過ぎた株はあるものの、まだまだ十分楽しめた。
お墓の方に回ってみよう。
紫陽花の海に浮かぶ墓地は珍しかろう。
この見事な紫陽花を見に、あの世から戻ってきている埋葬者も、きっと多いに違いない。
どこかに、写ってはいけない物が写っていないかどうか、よく確認していただきたい。
斜面全体を覆う紫陽花。
千光寺には、戦国期にこの地を領した草野氏等歴史的な人物の墓も多い。
石段を登って行く。
征西将軍懐良親王の供養塔がある。
更に登って行くと、懐良親王の御陵となっている。
定説では、懐良親王は、星野の大円寺で天寿を全うしている。
だが、千光寺の伝承では……
大保原の合戦で深手を負った親王は、手当の甲斐なく、この地にほど近い谷山城で亡くなってしまう。
全軍の士気をおもんぱかり、密かに火葬された親王を、ここに葬った事になっている。
碑文には、具体的な死亡日時や、火葬した場所等も特定して記載されており、妙に真実味がある。
果たして、どちらが本当なのか。
御陵から降りる石段から、本堂の甍を見下ろす。
「折角ここまで来たんやから、つづら棚田に行こうか。」(私)
「行く。」(家内&義姉)
その前に、
「美味しいうどん屋があるけん、先にそこで昼ご飯ば食おうかね。」(私)
「あ、あそこね。」(家内)
お気に入りのうどん屋到着。
「うどんじゃないやん。」(義姉)
これでいいのだ。
ウヒヒ
最近、ずっとカツ丼食べたかったんだ。
頂きまーす。
安定の美味さだぜ。
満腹になった後の腹ごなしは、
つづらの棚田である。
田植えが終わり、青々とした稲が棚田を彩る。
畦道に咲くホタルブクロ。
この時期の若い田んぼっていいね。
ポツポツポツ
ジャー!
雨だ。
いい頃合いだ。
帰ろう!