3日間程遡る。
20日の早朝、
私は九重山へと向かうべく、赤口号を走らせていた。
煌めく霧氷、凍る御池!
心躍らせ、鼻歌を歌いながらハンドルを握っていると、
突然、
パキッ!!
何かがフロントガラスに当たった。
すぐにそれが飛び石であると理解した。
咄嗟に音がした付近に目をやるも、何の異常も見当たらない。
よかった。
何事もなかったようだ。
ほっとひと安心である。
その後、
冬山を堪能した後、牧ノ戸まで戻った私。
ヨッコラセと運転席に座った。
(あれ??)
フロントガラスの左上に、強烈な違和感を感じた。
まさか。
そこにあったのは、10cm弱のヒビだった。
・・・やっちまった。
翌日には、そのヒビは20cm近くまで拡大。
顔面にこんな傷が入ったままでは、赤口号改め、旗本退屈男とでも改名せねばならぬ。
とにもかくにも修理せねば。
古巣に電話した。
「交換しかなかですね。どっちにしろ、15万はかかるけんですね。」
「マジか!!」
リタイヤして7年。
車に関して、ズブの素人に成り果てた私は、その高額さに驚愕するばかりである。
言っておくが、フロントガラスの交換なら、この見積もりはごく普通である。
「・・・保険屋に連絡してから、持ってくる。」
巨大なキャンピングカーに囲まれる、ちび助赤口号。
今日から修理である。
修理内容は、フロントガラス交換と、それに付随するアンテナ等の交換だ。
そんじゃな、赤口号。
ちゃんと額の傷は治して貰うんだぞ。