湿原の後に訪れる場所と言ったら、決まっている。
天山である。
何しろ、湿原から30分もかからずに、着いてしまうのだから。
いつもの天川駐車場に車を停める。
ここの登山口からは、20分で山頂と言う手軽さである。
ザックを担いだら、ネジキが咲く登山口を出発だ。
山登りと言うには憚る程の登山道を登り詰めると、緩やかな稜線が目に飛び込んでくる。
ハイ、到着。
山頂の石碑の傍らに咲くギボウシを撮ろうと、何気なくカメラを構えた。
ファインダー越しに見えてきたのは・・・
??
あそこにあるのは、ひょっとして、あれじゃあーりませんか?
眼鏡だ。
セルフレームにメタル・・・
え、2個?
二人してお忘れで?
流石にどっちか、視界の変化に気付くだろう。
このままにしておいたほうが良さそうだ。
佐賀平野を眼下に見て、いつもの稜線漫歩と行こう。
モウセンゴケポイントまで来た。
干からびた昆虫の亡骸が、自然界の厳しさを物語る。
花芽が顔を出している。
同じエリアには、キュウシュウコゴメグサも。
この先で休憩しようか。
目の前で蜜を吸うヒョウモンを眺め、コーヒーとアンパンを頬張る。
スイカズラ
?
ヤマボウシ
ハンカイソウには膨らみかけた蕾が。
オカトラノオ
オオバギボウシ
そして、
この日のお目当てはこれだ。
ヤマトキソウである。
画像の中に、何本咲いているか、お分かりだろうか?
小さくて、しかも閉じた花弁の為、目が慣れないうちは、中々、見つけづらい。
こんなにも花弁を閉じてしまって・・・
蜜を吸って貰うのに、差し障りは無いのだろうか?
暑さに辟易したのは本当だが、実はこれを見に来たのだ。
いつも拝見させて貰っているブログで、天山に咲いている事を確認。
それならばと、ここに来たと言う訳である。
おまけ。
帰り道、マタタビの葉が白くなっているのを見かけた。
マタタビの花。
花が咲く時期になると、葉がペンキを塗ったように白化。
蜜の準備が出来た事を知らせるのだそうな。
自然の摂理とは、誠に摩訶不思議である。