5月21日
三俣山へと続く鉱山道路を歩いている。
くじゅうでも、標高が低い所では、ミヤマキリシマの開花が、かなり進んできているようだ。
こちらは、すがもり越のガレ場。
すがもり越避難所。
水分補給をして、チョイと息を整えたら、出発である。
暑くなりそうだ。
西峰稜線まで登ってきた。
ここから尾根を降りて、南峰方面へ。
ここら辺りまで登って来ると、ミヤマキリシマの開花は殆ど見られない。
それどころか・・・
さて、
ここから数枚は、不快な画像が続く。
見たくない方は、大急ぎでスクロールする事をお勧めする。
登山道の傍らで蠢く、芋虫、芋虫、芋虫。
ミヤマキリシマの天敵シャクガの幼虫である。
あらかた食い尽くされたミヤマキリシマ。
無残な姿のミヤマキリシマに、胸が痛む思いだが、何しろ敵の数は膨大だ。
多勢に無勢、指をくわえて通り過ぎるしかない。
代わって、今が盛りと咲き誇っていたのが、イワカガミである。
三俣山のほぼ全域にわたり、登山者の目を楽しませてくれる。
こちらはマイヅルソウ。
南峰の近くまでやって来た。
この付近までは、数は減ったとは言え、まだまだ芋虫の姿が見える。
南峰到着。
平治岳
うっすらと色付いてきてはいるが、はたして食害状況はどうなのか。
南峰の次は北峰だ。
この日の一番の目的はツクシシャクナゲ。
そこかしこで花を開かせていた。
大鍋に降りてみよう。
木々の間から、チラホラとシャクナゲのピンクが見える。
鍋底から戻り、改めて北峰を目指す。
狭い登山道の両脇を飾るシャクナゲ。
ツクシドウダン
北峰到着である。
それにしても、暑い!
脱水気味なのか、少し前から右手の親指が痙りっぱなしだ。
山頂の岩に腰掛け、ゴブゴブと水分補給である。
北峰から本峰へ。
前に立ち塞がるのは、この山一番の激坂だ。
ヘロヘロの私には、最後の試練である。
激坂途中、ロープを掴みながら、
パシャリ
ヒョエー
やっと、登ってきたぜ。
グルリと見渡したら、とっとと次へ。
Ⅳ峰
西峰を見下ろす。
日曜という事もあり、沢山の人が見える。
最後の西峰到着だ。
山頂に見えていたグループはいなくなったし、ここで昼飯にするか。
この日見たシャクガの幼虫の発生状況が、例年に比べ、多いのか少ないのか、私には分らない。
去年のように、
「ミヤマキリシマ全滅!」
そんな状況にならないよう祈りながら、カップ麺を啜る私である。