昨日
フクのお怒りをよそに、朝から山登りに出かける私達。
少し安心しすぎなのかもしれぬが、居ても居なくても、どうせやられる時はやられるのだ。
こういう時は、開き直って、出掛けるしかない。
登る山は、耳納連山最高峰鷹取山である。
この山は、いつも雪のイメージだ。
案の定、3合目辺りから、うっすらと雪が積もっていた。
このえぐ水コースとの分岐点でー5度。
頂上は風が強いかもしれぬ。
体感-10度なんてないだろうな。
今回、
寒葵の花とツチグリを見られるかもしれないとの、家内のリクエストで鷹取山を選んだ。
果たして、見る事が出来るのだろうか?
ガスってきた。
雪雲に入ったようだ。
粉雪が舞ってきた。
さむっ!!
「あ~、何回眼鏡を拭いても曇ってくる。」(家内)
見ると、なるほどヤツの眼鏡は、見事に曇っている。
私の眼鏡は、一回も曇ったりしないのに。
山頂到着。
風もあり、予想通り体感ー10度以下である。
とてもじゃないが、コーヒー休憩する気になれぬ。
とんぼ返りで引き返す。
「あ~~、寒葵が見つからん。ツチグリも見つからん。」(家内)
そりゃそうやろな。
この雪じゃ、あったとしても見つからんじゃろし、その眼鏡じゃ、そもそも見えんじゃろ。
相変わらず曇ったままの家内の眼鏡を見ながら、そう言った。
「あ~~、テンション、ダダ下がり~~~。」
??
ヤツの顔をつくづくと、眺めてみた。
お前・・・
目の周り、真っ赤やぞ。
察するに、
ヤツの目の周りには、防寒の必要に迫られた時、高熱を発し、蒸気を噴出させるシステムが、組み込まれているようだ。
曇りの原因は、どうやらこれらしい。
そのうちヤツの顔からは、怪光線が発射されるに違いない。
お前ってヤツは・・・
シンゴジラか!!
帰りは、えぐ水コースで帰る。
えぐ水コースは途中から車道と合流する。
麓にほど近くなった辺りで、
「あ、あった!!ワヒョー♬」
「立派なツチグリ見っけ!」
そりゃ、よかったな。
待てよ。
てことは、ほぼ麓で用は足りたと?
まあ、いいや。
駐車場まで降りてくると、当然、気温も上がって来る。
思った通り、赤かったヤツの目の周りも平常に戻り、同時に眼鏡の曇りも無くなった。
これで、ヤツの顔から怪光線が発射され、鷹取山が焼き尽くされる心配は、一応無くなったようだ。
やれやれ。
ヤツと知り合って、30数年。
あんな、シンゴジラ並みの特殊能力があったとは、この時初めて知ったぜ。
テレビに出れるかも・・・