雨が降り続いている。
髙良山にも登れないし・・・
さてどうしよう。
そう言えば、随分とあれを食ってない。
決めた。
こんな雨の日は、
「鰻食べに行くぞ。」(私)
「へ?」(家内)
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うなぎの川友。
久留米から佐賀へ向かう途中の鰻屋さんだ。
前々から、気になっていた店である。
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暖簾をくぐれば、鬼滅の刃のフィギュアーが出迎える。
「ご注文は。」
「えーっとね・・・」
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先ずはこれだ。
鯉の洗いである。
これで小皿なんだそうな。
「うちは半身からですけん。」
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氷の上にキャベツを敷き詰め、その上に鯉の洗いを並べる。
佐賀のスタイルである。
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引き締まった身は、プリップリ。
淡泊な鯉には、この辛子酢味噌が良く合う。
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「お待たせしましたー。うな重でーす。」
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このテカリを見よ。
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ウヒヒ
鰻を頬張っていると、馴染み客と店主の会話が聞こえてきた。
「お客さんから言うたら、値上げせん方がよかやろ。」
当たり前だ。
そんな事、客に聞いてどうする。
「仕入れは上がっとるとやろ?」
「ガバイ上がった。うちは国産だけしか使わんけん。」
「そうやんね。」
「バッテン、『うちは値上げしません!』ち書こうと思っとる。」
あららら。
そんな事、わざわざ大声で宣言しなくても・・・
「家族だけでやりよるけんね。何とか出来るとよ。」
健闘を祈る。
ワシャワシャ
モグモグ