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Tシャツとサンダルの候

そのカレー、凶暴につき


用件が済み鳥栖展示場を後にした。

何だか、無性に腹が減ってきた。


さて、何食べようか。


そうだ。

鳥栖に来たなら、あのカレー屋にするか。



LION CURRY

スリランカカレーの専門店である。



前回選んだルーの辛さは3倍。

思いのほかへっちゃらで、私にはイマイチ物足りなかった。

今回は、この店最強の、


「5倍にしようかな。」

「カライデスヨ。タイチョウプデスカア?」


店員は眉間に皴を寄せ、この無謀なオヤジの挑戦を、渾身で心配している。

更に念を押し、


「ホントニカライノデスヨ。」

「だーいじょうぶ!ドンと来なはれ。」



「シーフードカリー、カラサ5バイデース。」


ヌヌ

真っ赤・・・




だな。




見ただけで、ルーの凶暴さが伝わってくる。


えーい、覚悟を決めてドバーっと。


ゴクリ

大丈夫か?

ルーには赤以外の色彩が見当たらないぞ。


念のため、前回食べた時の辛さ3倍のカレーを掲載しておく↓



これだ。

まだしも赤色はまだらである。

黄色の地がちゃんと見えている。

本当にこれが、5倍と3倍の違いか?

もしかして、最強の辛さに挑戦してくる小生意気な日本人を懲らしめる為、実際は10倍って事ないだろうな。



このビジュアルを例えるならば、血の池地獄に浮かぶシーフードピラフの島である。

頂上のレモンが怯えている。




臍下丹田に力を込めて深呼吸。


スーー


精神一到何事か成らざらん!



では、


ガブ


モグモグ




ん?

別に大して・・・・



😱 



カレーーーー!!!🔥



ベタな駄洒落しか出ないくらいの辛さである。

3倍と5倍じゃ全然違う。

と言うか、

辛いと言うより痛い!

同時に、多量の汗が噴き出してきた。

このまま時間を置けば、脱水すら起こしかねない。

こうなれば、目の前のカレーを消し去る作業に没頭するしかない。

それも素早く。


ガブガブ、モグモグ

ゴックン

ガブガブ、モグモグ

ゴックン


滝のような汗を流しながらも、何とか完食。(写真を撮り忘れた!)

だが、食べ終えてもなお、あの凶暴なるルーが、我が唇と口中を暴れまわっている。



ヒーー



とは言えである。

帰り着く頃になると、もうこの店のカレーを食べたくなっている。

それも5辛を。




癖になる味とは、こういう事を言うらしい。



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