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Tシャツとサンダルの候

麗らかな稜線を行く

久しぶりに天山にやって来た。



雲ひとつない青空の下、登山口を出発だ。




すぐにツクシショウジョウバカマのお出迎えである。



あっちにも、こっちにも。



「天山て、こんなに咲いてるんだ。ビッシリやん。」(家内)

「知らんやったな。この季節、天山に登ったことなかけんな。」(私)






キタテハ




稜線が見えてきた。




はい到着。


山頂付近で複数の鳶が、一羽の鳶を追いかけている。



よく見ると、何かを掴んでいる。

どうやらそれを奪おうと、他の鳶が追いかけている図式のようだ。


まあ、あれだ。

盗られないよう、せいぜい頑張ってくれ。



鳶はほっといて、いつものように稜線を行く。

この季節に登ったのは、ひとつの目的がある。

ところがこれが、中々見つからない。

当てずっぽうで、登山道から脇に逸れてみた。



「あ!みっけ。」(私)

「おーよしよし。ジョンジョン(筑後弁で頭撫で撫での意)」(家内)



家内に頭を撫でて貰った花が、この日の主題ホソバナコバイモである。

取り敢えず目標達成だ。



再び稜線に戻り、いつもの折り返し地点へ。

眼下には、春霞の佐賀平野と有明海。



セントウソウ




セントウソウのそばに、あるわあるわ。

ホソバナコバイモ天こ盛りである。





















「ゲップが出るほど見た。降りるぞ。」

「おう。」




下山後、

買い物でもしようと、道の駅に立ち寄った。



桜満開である。




桜の磁力に引き寄せられて、併設のキャンプ場は満パイだ。

今夜は夜桜で一杯ですか。









春爛漫である。

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