3連休は古い友人に誘われ、馴染みのキャンプ場、オートキャンプ龍門で過ごした。
お陰様で天候に恵まれ、気持ちの良い3日間を過ごす事が出来た。
今回のキャンプは、一つの著しい特徴がある。
4組4人。純正オヤジキャンプである事だ。
この、道を歩いただけで逮捕されそうなオヤジ共が、そのメンバーだ。
火を起こし、酒瓶を並べたら早速宴会開始である。
何とかの一つ覚えで、いつもの如く七輪を引っ張り出す私。
「これ、五木の道の駅で買った油揚げ。ガバイ美味しかけん食うてみて。」
「あー、五木の豆腐は美味しかもんね。」
燃え盛る炎を前に、賑やかに語らう酔っ払いども。
え、
どんな話をしてるのかって?
そんなもん・・・・
嫁の悪口に決まってるじゃないか。
ここから先は、音声を変えてお届けする。
「うちのやつとか、こうしただけで、こげなこつば言うっちゃけん。理不尽やろが!」(匿名希望A)
「そりゃ酷か。涙なしには聞けんばい。」(匿名希望B)
「それにあいつら、明らかに自分が間違っとるのに、絶対謝らんめが。」(匿名希望C)
「そうそう。そりゃもう徹頭徹尾、首尾一貫、金輪際・・・それと、えーっと・・・とにかく謝らん。」(匿名希望D)
こんな山奥の、絶対連れ合いに聞かれる心配のないシチュエーションでしか、留飲を下げられないオヤジ達。
気の毒を通り越している。
「ほら、焼けたよ。」(義兄)
「おー美味そう。パチパチパチ。」(一同)
ダッジオーブンの達人提供、絶品ローストビーフ登場だ。
「こっちもシシャモが焼けたよ。」(私)
「ふーーーん」(一同)
大した落差である。
シシャモが終われば、ポットを置く。
焼酎のお湯割りが無限に飲めるシステムである。
夜も更けてしんしんと冷え込んできた。
「今のうちに風呂に入っておこうか。」
誰ともなしに、声が上がる。
賛成!
オートキャンプ龍門は、温泉を併設しているキャンプ場である。
暖かいお風呂に入れるのは、この季節、何より有難いと言わねばならない。
私らが入った時は、男湯には他の客は誰もいなかった。
湯船につかる酔っ払いオヤジ達の画像もあるにはあるが、誰も見たくはないだろうから、掲載するのは自粛しておく。
サイトに戻る。
寒いのを痩せ我慢しつつ、夜更けまでオヤジ達の宴会は続くのだった。
二日目早朝。
テーブルの上に置きっぱなしだったコップの水が、ガチガチに凍っている。
それどころか、サラダ油まで凍っている。
今日も一日寒くなりそうだ。
このままでは、薪が不足するのは明らかである。
そこらに落ちている、伐採された枝を大量に拾ってくる必要があるようだ。
太く長い枝の場合は、当然小さく分割する必要がある。
「これは手動のチェーンソーたい。江島さん切ってみて。」
朝から労働を強いられる気の毒な私。
労働の後は朝食である。
言っておくがこれはコーヒーだ。
酒ではないとキッパリと言っておく。
昼過ぎ、七輪に火を起こしたら、勝手に肉を並べていくメンバー。
そうくるか。
それなら・・・・
こうするしかないじゃないか。
何?
さっきのコーヒーのカップと同じ?
当然だ。
コーヒーもビールも焼酎に至るまで、殆ど洗いもせずに、同じコップで済ませているのだから。
だって、面倒臭いじゃないか。
何故か上の段の母娘連れが、こんな加齢臭漂うサイトに遊びに来た。
どうやら、メンバーの中の一人が、上に遊びに行った時に誘っていたらしい。
ったく、
キャンプ場でナンパかよ!
この日、母娘二人だけでキャンプとの事。
「昨日、皆さんで男湯に入ってらっしゃいましたよね。隣の女風呂で、お話を聴いてました。」
「ひょえ~~」
である。
特にお嬢さんの方は、高1のいたいけな少女なのだ。
何か至らぬ事でも、口走りはしなかったろうか。
「ほら、ヒロちゃん。野菜スープ。」(義兄)
至れり尽くせりである。
お椀の縁が汚れているのは、気にしないで貰いたい。
昼に食べたリゾットの残りを洗ってないだけだ。
スモーカーと、
ダッジオーブンがそれぞれ火にかけられ、出来上がったのは・・・
ダッジオーブンではジャガバター。
ブレブレだが、これはブタバラの燻製だ。
どちらも、メッチャ美味かったと特記しておきたい。
考えてみれば、朝7時半から12時間以上食べっぱなしである。
体重計に乗ったら、大変な事になっているだろうな。
そんな事を思いながら、今宵もアイリッシュウイスキーをグビ。
・・・美味し
あいも変わらず二日目も、酔っ払い共の夜が更けていく。