朝。
カーテン越しに、うららかな日差しがこぼれてくる。
久しぶりに暖かくなりそうだ。
今日は自転車でも漕ぐか。
いつものごとく、行き先は決めない。
何となく、北野から小郡方面へと針路をとる。
キコキコキコ
この道路を車で行く時、いつも気になってた小さな神社がある。
気にはなるが、駐車場も無さそうで、これまで立ち寄れないでいた。
自転車で通る今日こそ絶好の機会だ。
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ヒョエー
なんと、ここは竈門神社だった。
竈門神社は、《鬼滅の刃》で一躍脚光を浴びた宝満山が有名だが、
ここも、玉依姫や神功皇后ゆかりの由緒正しき神社だったのだ。
それより何より驚いたのは、
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ここが高橋氏の居城であった事だ。
高橋氏の歴史は古く、藤原純友の乱まで遡る。
時は移り戦国の世、
名族高橋氏の名跡を継いだのが、吉弘鎮理。
後に、壮烈な玉砕を遂げる高橋紹運である。
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このぶらりと立ち寄った場所に、私が一番好きな戦国武将のゆかりを見つけようとは。
もっとも、紹運が領したのは筑前太宰府周辺で、ここ高橋城とは直接関係は無いが。
ともかく、こんな発見が出来るのも、自転車ならではである。
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ついでに大添堤にも足を伸ばしてみた。
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思った通り、
コウノトリは勿論、ヘラサギやクロツラヘラサギの姿はない。
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今年、彼らは来てくれるだろうか。
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上岩戸遺跡。
小郡官衙遺跡群の一つである。
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この盛り上がりは、金堂の基壇と考えられているそうな。
股関節痛は、かなり和らいできている。
明日以降、髙良山ぐらいから少しずつ慣らして行くつもりである。