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Tシャツとサンダルの候

バスツアーでGO! 天草五橋クルーズ

 

観光列車《A列車で行こう》は、2杯目のカクテルを楽しむ間もなく、あっけなく三角駅に到着した。 

10月とは思えない、強烈な日差しが降り注ぐ駅前に降り立つ。

 

駅前で、熊本駅から追いかけて来ている我らがバスを待つも、

 

測ったようなタイミングでバスは到着。

大したもんである。

海岸線を進み、天草へと移動である。

紹介が遅れたが、添乗員を務めるのはこのベテラン女性だ。

時折、笑いを織り混ぜながらのガイドは、立て板に水と言うほかはない。

流石である。

そのベテラン添乗員と共に、この日、研修を終えたばかりの新人君が同乗している。 

彼は次の乗車が、独り立ちの本番なのだと言う。

時々、度胸試しを兼ねて、新人君にマイクを持たせるのだが、

こういっちゃあ、何だが・・・

 

たどたどしいのにも程がある!

大丈夫か?!

 

とまあ、厳しいことを言うようだが、

失敗ばかりしていた新人の頃の自分の身に置き換えてみれば、誰しも同じ道を辿って、仕事が出来るようになるものだ。

最初から上手な新人などいる訳がない。

『めげずに頑張れ!』と言う言葉を送っておく。

バスは4号橋たもとにあるリゾート施設に到着した。

昼飯である。

バスツアー客40数人の前に並べられたのは、海鮮丼ランチである。

 

『ちっちぇー!』

 

と、思わず絶叫するところであった。

大きな器に、小柄な海鮮丼様が正座なさっている。 

兎にも角にも、 

 

パクリ

 

うん、うん、上等だ。

 

そりゃまあ、天草だもの。

ネタが良いのは当たり前だ。


モグモグ

ここで大きな勘違いをしていた事に気づいた。

『ちっちぇー』と叫ぼうとした事である。

上げ底と言う言葉は聞いた事があるが、この器、下げ底と言うべき奥ゆかしい器であったのだ。

器の下方に隠しスペースがあり、十分な量のご飯が隠されていた。

この店の名誉のために訂正しておきたい。

食事が終わると、この日のスケジュールの二本柱、天草五橋クルーズである。 

切符捥ぎりの兄ちゃんに切符を渡している最中、兄ちゃんの携帯がなる。

 

「え、マジすか?いえ、ちょっと携帯取れなかったもんで知らんかったです。ハイ、ハイ、すんまっしぇん!」

 

何やら、上司に電話で叱られている様子である。

既に最後尾の私ら以外は、全員が乗船し終えているところだったが、

 

「すんましぇーーーん!!船が間違ってまーす。前の船に乗り換えてくださーーい!」

 

やれやれ、

この新人君にも、『めげずに頑張れ』の言葉を送りたい。

 

クルーズ船内に並び立つ、新人両巨頭である。

 

4号橋。

 

天草の穏やかな海をクルーズ船は進む。 

 

 

小さな島々が浮かぶ天草の海。

 

5号橋。

この橋が一番長さが短い。 

5号橋で方向返還し、

 

再度4号橋を遠めに見ながら船は進む。

 

海鳥が1羽づつブイの上で羽を休めている。

面白いのは、1羽に1個づつ。決して2羽で仲良く休んでいる姿を見ない事である。

自分の家には、頑として他の鳥は受け入れない不文律があるに違いない。

 

3号橋。

 

2号橋

 

お気づきの様に、五橋クルーズと銘打っている割には、1号橋は割愛されている。

1号橋(現在、新天草1号橋が開通している)だけは、少し離れているせいである。

竣工当時、最高の橋梁技術で架けられた天草五橋も、50年以上経つのだそうだ。

それぞれが異なる工法で架けられた天草五橋も、いずれ架け替えられていくようだ。

 

 

なんのかんので、このクルージングで、全てのスケジュール終了である。

あとはひたすら帰るのみだ。

初めてのバスツアーだったが、なんたって、移動中酒が飲めるってのが実に良い。

また、何かの機会があれば申し込んでみようと思う今日この頃である。
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