月曜日は、カタクリを見に雁俣山へ。
本来、土日の久留米つつじマーチのダメージを癒すため、中一日以上を置いて出かける予定であったが、
幸いにも、と言っては何だが、足にマメを作り、日曜日のエントリーを取りやめたお陰で、体調は絶好調である。
尚且つ、
朝のテレビで、火曜日以降週末まで天気が崩れるとの予報ではないか。
「おい、起きろ!週末まで雨らしかぞ。今から雁俣山まですっとばすぞ。」
「ふにゃ?」
それからバタバタと山登りの準備を済ませ、40分で出発である。
こういう芸当は、暇人夫婦ならではだろう。
2時間程で雁俣山登山口に着く。
登山口正面には、東山本店というドライブインの広い駐車場がある。
以前ここで食事をした時に、
「カタクリを見に行かれるなら、うちの駐車場にどうぞ。」
という、有難いお言葉に甘える事にした。
登山口からは、歩きやすい遊歩道がしばらく続く。
シロモジ
コミヤマカタバミ
右が雁俣山への最短路。
左は遠回りだが、カタクリ自生地を経由して、雁俣山へ行けるようだ。
それは突然現れた。
「あ、カタクリ!!いっぱい咲いとるよ。」(家内)
自生のカタクリを見るのは初めてだ。
「可愛すぎる!」(家内)
小学校低学年時に貰う、『よくできました』のスタンプで押したとしか見えない花芯の斑紋。
きっと森の神様の仕業に違いない。
スマホおばさんも撮影に余念が無いようだ。
まさしく、春の妖精と言うほか無い。
カタクリ自生地は大渋滞。
誰もかれも撮影に夢中である。
この斜面数百メートルにわたって、カタクリが可憐な姿を見せてくれていた。
ユキザサ
バイケイソウ
シロバナネコノメソウ
キバナネコノメソウ
ワチガイソウ
カタクリ自生地を過ぎると、頂上までは一転して急登となる。
先を行くグループは山は慣れてないらしく、一列縦隊が身動き出来なくなる事度々である。
「すんまっせーん。追い越しまーす。」
山頂到着。
「あ、ヒカゲツツジがちょこっと咲いとる!」(家内)
山頂で15分も休憩していると、先程のグループのワイワイガヤガヤが聞こえてきた。
「こりゃいかん。ここの山頂は狭いし。オバサン達、下りはもっと難儀するぞ。渋滞に巻き込まれないうちに、とっとと降りようぜ。」
シキミ
そのまま、ピストンで折り返す。
帰りも、カタクリのピンクの揺らぎを、ゆっくり堪能して降りた。
山を降りて来た。
ドライブインに立ち寄り、車を停めさせてもらった事を謝しつつ、名物の味噌豆腐やら、粉山椒やら、何やらカンやら買って帰る。
カタクリ自生地の斜面は所々崩れている所があり、また最後の急登も粘土質で滑り易そうで、雨上がりなどは、かなり歩きにくそうだ。
急遽思い立ち、この日の内に登ったのが、結果的に良かった。
暇人の真骨頂なのだ。