一昨年の札幌訪問の折、札幌中心部で駐車場を見つけられず、困った経験がある。
今回は予め義兄から、有力な駐車場情報を仕入れている。
札幌市内を流れる豊平川河川敷駐車場だ。
無論、無料である。
問題は、目標地点である大通りまで、やや距離がある事だ。
だが、案ずるより駐車するが易しである。
バス停がすぐ傍にあり、尚且つ、バス停にいたおばちゃんから、
「そこに行くなら、中の島駅バス停で降りて、そこから地下鉄が便利っしょ。何なら途中まで付いていこっか。」
あたかも、幼児に接するかのように、地下鉄切符売り場まで案内してくれたのだ。
誠に北海道のおばちゃんは親切である。
と言うか、私がいかにも頼りなげに見えたに違いない。
地下鉄に乗り換え、適当な場所から路上に出ると、
大都会の街並みが目の前に現れた。
ここからは、今日は終日歩きである。
先ずは、北海道丁旧本庁舎へ。
赤レンガ造りのバロック様式の建造物である。
入館は無料である。
では、中に入ろう。
言うまでも無くこの場所も、某大陸や某半島から襲来した大声で喚き散らす人々に埋め尽くされていた。
日本語を聞く方が少ないぐらいだ。
彼らをなるべく除外しながら写すのは、まったく骨が折れる作業である。
一枚撮影するのにも、時間がかかってしょうがない。
扉やカーテンボックスなど、いずれも凝った意匠が施されている。
最近のデザイナーズなんちゃらとは大違いである。
次へ進もう。
前方では凄い人ごみが見える。
赤煉瓦テラス。
テントが立ち並んで、何かのイベントが行われている。
賑やかな演奏の音まで聞こえてくる。
こんな喧騒の中では尚の事、
「▼〇%&×●♩!!」
「◆■◎$#×⋇@!!」
奴らの遠慮の無さが、いかんなく発揮されるらしい。
とっととこの場を離れよう。
テレビ塔。
大通公園を行く。
一つの区画全部を
アサヒや、
キリン、
そしてサッポロのビール各社が、ビヤガーデンの設営をしている。
聞くと、毎年この時期に現れる風景で、週末ともなると数万人の酔客が、この大通りを埋め尽くすのだそうだ。
札幌人は、日本一のビール好きと言わねばなるまい。
水場では子供を水着に着替えさせたり、このように、何度も何度も滑り降る子供を微笑みながら見つめる親が居たり、
この公園が、市民に如何に愛されているかが分かる一コマだ。
旧控訴院。
今で言う高等裁判所である。
エントランスを入ると、螺旋階段と言っていいのか分からないが、独特のデザインの階段がある。
係員のオジサンが、
「もうすぐしたら、ここも耐震補強工事が始まります。」
との由。
この優雅な空間も、無粋な鉄骨がかしこに見えるようになるという事か。
「そうですか。必要でしょうけどね。ちょっと残念ですね。」(私)
「え、ええ。ハハハ。」(係員)
法廷を再現した物。
当時は裁判官も検事も弁護人も、黒い法服着用が法律で義務付けられていたらしい。
ガラスケースに、実際に使われていた法服の展示が見える。
キムタクの様な検事は、生きにくい時代だったようだ。
随分歩いた。
そこらで飯にするか。
札幌と言えばラーメンだろう。
ラーメンの看板が見えたので、ビルの地下に降りて行った。
4~5人の行列が見える。
普段なら、行列が並ぶ有名店と、誰も入っていない場末の無名店なら、迷うことなく後者を選ぶのだが、
何しろ、旅の高揚感という、摩訶不思議な物に包まれてしまっている私である。
大人しく行列に並ぶ事にした。
10分ほどで席に案内された。
「味噌ラーメン、お待ちどうさま。」
ズルズルズルーーー
ふむ。
これで850円ね。
それにあの行列ね。
ふ~~~ん。
札幌時計台。
時計本体の見本。
この建物は、札幌農学校の演武場として建てられたもので、当初は時計塔はなかったらしい。
さてこれで、前回車を停められなくて、素通りした場所の全部へ行く事が出来た。
リベンジ完了である。
お風呂はながぬま温泉。
600円。
塩っ気が強いアルカリ泉だ。
宿泊は道の駅マオイの丘公園。
wifi 場所により良
走行距離103km 離籍走行距離646km