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Tシャツとサンダルの候

南の島を行く 最終日


未明、

安らかに眠る私のふくら脛に、突然こむら返りが襲った。


?!

アイタタタ


あまりの痛みに私は仰け反り、反射的に寝返りを打った。

その拍子に、



ズデン



右肘から床に落下。



ウギギギ



ふくらはぎと肘の激痛に、しばし床で悶絶する私。


「何しよっと?」(家内)

「グムムム(・・・殺意)」(私)



そんな爽やかな目覚めの5月14日。

旅の最終日である。



伊良部大橋

無料で通れる橋としては日本最長との事。



晴れてりゃ、さぞ美しい眺めだろうに。




このジャングルを抜けたら、通り池と呼ばれる二つの池がある。




テッポウユリ




アダンの実




通り池。

木道を挟んで左右に同じような大きさと形の池があり、それぞれが地下で繋がっているのだそうだ。

当然、二つの池を写さねば意味が無い。


それが何と!


片方しか写していない事に、今気づいた。

迂闊にも程がある。


ここで繋がっているのかな。




仕方ないので木道の写真でも載せておく。




佐和田の浜。

遠くに見えているのは、下地空港の進入灯である。



ここも晴れてりゃねえ。




しつこいようだがシロハラクイナである。

この日は3度も出くわした。


・・・ったく。

急な飛び出しは止めなさい。

びっくりするじゃないか。



サバ沖井戸(サバウツガー)

取り付けられた石段を含めて、宮古島市指定史跡となっているそうだ。 






あれのようだ。




水汲みは、女の仕事だったとの事。

時化た時は、高波にさらわれそうな場所だ。

往時の苦労が偲ばれる。



昭和41年、水道がこの地域に敷かれるまで、この井戸を使っていたとか。



宮古島に戻り車を走らせていると、目の片隅を、

『久松五勇士の碑』

なる文字が通り過ぎていった。


ん?

五勇士?

・・・ここって宮古島。


あ!!


「引き返すぞ!大変なもの見つけた!」(私)

「???」(家内)



これが久松五勇士の碑である。

碑文からは、明治期の日本の沸騰した気分が、ひしひしと伝わってくる。


「これなんね?」

「五勇士とはな。日露戦争の時、島の漁師が、バルチック艦隊を発見。直ちにそれを通報しようと・・・」

「もうよか!長くなるけん。」

「人に聞いといて・・・(再び殺意)」


と、ともかくだ。

私にとって、これだけでも、宮古に来た甲斐があったと言うものだ。



5人が荒海の中、通信設備のある石垣島へ漕ぎだしたのは、ここだったのだ。




海中公園。







ここも訪ねたかったところだ。

友利のあま井



深い洞窟を降りていく。

前述のサバ沖井戸と同じく、近隣集落の貴重な水源である。



こんなに深い。




ここが井戸の底。




見上げてみた。


この周辺には、見たかった史跡が他にいくつかあるのだが、

何しろマイナー過ぎて、標識すら無いものばかりである。

近辺をうろうろしているうちに、



やっとその一つに辿り着いたが、既にタイムアップ。

入口でシャッターだけ押して帰る。

次回来る事があれば(あるかな?)是非リベンジしたい。



宮古空港から那覇空港。

そして福岡空港へと乗り継ぐ。


翼よ、あれが福岡の灯だ。



南海の旅が終わった。




ふー、疲れた。

コメント一覧

minou_yamatai
そこって、一度キャンプしたいと思ってた所ですよ。海風が心地よかった事でしょう。
沖縄と八重山、楽しめました。
キャンピングカーじゃない旅行もたまにはいいね。
また季節を変えて、そしてもう少し長いスパンで行きたいと思ってます。
中島 雄二
お疲れ様でした。我が家は連休に石見海浜公園キャンプ場でキャンプ三昧でした。目の前が海の綺麗なキャンプ場でした。
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