例年になく、冬山の機会が減っている。
暖冬で、冬山ならではの楽しみが少ないのも理由の一つだが、股関節痛も大きな一因だ。
それでも、氷瀑の一つくらいは見に行きたい。
前回、くじゅうで切れてしまったアイゼンに替えて、チェーンスパイクを新調してやってきたのは、

英彦山である。

大寒波に見舞われた今こそチャンス!
そんな思いで今週、何回か英彦山に登ろうとしていた。
が、
一回は股関節の違和感で取り止め、もう一回は単なる寝坊だ。
今度こそはである。
ここまで来たからには、股関節の機嫌が悪くならないよう、祈るのみだ。
今回、四王寺の滝とWの滝、二つとも登るつもりだ。
先ずはWの滝を目指す。

下津宮通過

石段にもミニ氷瀑が。

標高を上げるにつれ、少しずつ雪深くなってくる。

中津宮通過

雪の重みに垂れ下がる枝。


霧氷もチラホラと。



行者堂手前からは登山道を離れる。
トレースに従い、急な斜面を下りて行くと、、、

ウヒョー、凍ってる、凍ってる。
今期初の氷瀑、Wの滝である。

正面に回り込む。
足元は激狭だ。
慎重に足場を決めて、パシャ。



ウェーイヽ(`▽´)/

一つ目氷瀑クリア。
次へと進もう。

一旦、正面参道を下宮まで降り、そこから四王寺の滝へ登り返しだ。

下宮まであとちょっとと言う頃、左のチェーンに妙な違和感が。
じっと足元を見る。
チェーンが、

スパイクから外れてとる!
先っぽが、微妙に変形しているのが分かる。
スパイクの穴に入れ直すには、変形自体を直さないと無理
↓
その変形を治すには、プライヤーなりの工具が必要
↓
山の中で直すのは不可能
以上の事柄を理解するのに、時間は掛からなかった。
引っかけた憶えも、躓いた憶えもない。
恐らく最初から、加締め方が甘かったとしか・・・
なってこったい、新品だぞ。
さて、どうしよう。
珍しく、股関節は「大丈夫、どんと来い」と胸を張っている。
ならば、片アイゼンで登る手も・・・
えーい、いつまでもウダウダ未練たらしい。
中止だ。
結局、予定の半分で山を降りることにする。
思えば一昨年、この山でチェーンスパイクのゴムが切れ、
去年の年末、くじゅうで簡易アイゼンのベルトが切れ、
今年は、新品のチェーンスパイクの不具合。
どうにもこうにも、アイゼンから嫌われたものである。