世界的に見ると日本の万単位はレア表現?
外国人が戸惑う数字の桁
2015.11.26
「数の数え方は万国共通」
なんとなく、そんなふうに思っていませんか?
でも、実はそんなことはないのです。
特に数が大きくなると、
桁の数え方は国によって違ってきます。
実は、日本の桁の数え方は
世界の言語のなかでは少数派。
外国人から見ると、どんなところが難しいのでしょうか?
現役日本語教師のぽんさんに伺ってみました。

写真:計算し結果を記録する女性
■どんな言語でも数字の読み方は難関
「数字の読み方は、外国語学習において難関のひとつ。
おぼえる量が多い上に使用頻度も高いからです。
まず単純に1から10までの10の単語をおぼえなければなりませんよね。
さらに100、1,000と数が大きくなると
桁の読み方もおぼえなければなりません」
英語ならまだなんとなくわかりますが、
たとえばタイ語などを勉強しようと思ったら、
1から10までの読み方をおぼえるだけでも大変そうですよね。
「値段、時間、住所など、数字は日常生活でかなりの頻度で登場します。
なかでも値段の読み方は、桁が
大きい数字を使うことが多いので大変なのです」
たしかに英語を勉強したとき、
特に大きい数字の読み方をおぼえるのに苦労した記憶があります。
では外国人が日本語の数字の桁を学ぶとき、
どんなことに苦労するのでしょうか?
■日本の桁はゼロ4つでひと区切り!
「外国人がつまずきやすいのは、『千』と『万』です」
ぽんさんによると、英語、フランス語、ドイツ語、またロシア語や
ベトナム語などでも、数字の桁は『千』で
ひと区切りなのだそう。これらの言語では
ゼロ3つで桁が変わっていきます。
例えば、英語なら1,000で『thousand』、
10,000で『ten thousand』ですよね。
そして1,000,000で『million』と、
ゼロ6つで桁の呼び方が変わります。
このように『千』でひと区切りにする言語が多いのです。
対して日本はゼロ4つごとに桁が変わります。
ゼロ4つで1万、そして10万、
100万と増え、ゼロ8つで1億に変わります。
これが「千ひと区切り」の国々の人からすると
非常にわかりにくいのです。
中級や上級の日本語学習者でも
1万のことを「10千」と言ってしまう人が少なくないそうです。
*
ちなみに中国語と韓国語は
日本語とほぼ同じ数え方ですが、
タイ語は100万までそれぞれ桁を表す言葉が別々にあり、
それ以上は2つの桁を組み合わせて表現するのだとか。
それも勉強するのが大変そうです。
ふだん何気なく口にしている数字の桁ですが、
言語によってこんなに違うものだとは思いませんでした。
他の国の言葉を勉強するとき、
気をつけてみるとおもしろいかもしれません。
(文/スケルトンワークス)
【取材協力】
※ぽん・・・北海道の日本語学校で留学生に日本語を教える日本語教師。
留学生の思いもよらぬ質問に笑ったり
悩んだりしながら日々奮闘中。
http://suzie-news.jp/archives/14009

数字を表記するとき3桁位取りは厳守しましょう。
この位置で数字を判別します。
この位取り方法が、まさに
英語による読み方の区切りです。
だからといって3桁位取りを日本語区切りの、
4桁位取りに改めよというつもりは、
毛頭ありません。しかたありません。
これらが国際国際標準です。
以前、石原慎太郎(元東京都知事)が知事時代に、
フランス語の数字の読み方が変だ言っていました。
わたくし仏語がわからないので、
どのように数えるのかは知りません。
外国人が戸惑う数字の桁
2015.11.26
「数の数え方は万国共通」
なんとなく、そんなふうに思っていませんか?
でも、実はそんなことはないのです。
特に数が大きくなると、
桁の数え方は国によって違ってきます。
実は、日本の桁の数え方は
世界の言語のなかでは少数派。
外国人から見ると、どんなところが難しいのでしょうか?
現役日本語教師のぽんさんに伺ってみました。

写真:計算し結果を記録する女性
■どんな言語でも数字の読み方は難関
「数字の読み方は、外国語学習において難関のひとつ。
おぼえる量が多い上に使用頻度も高いからです。
まず単純に1から10までの10の単語をおぼえなければなりませんよね。
さらに100、1,000と数が大きくなると
桁の読み方もおぼえなければなりません」
英語ならまだなんとなくわかりますが、
たとえばタイ語などを勉強しようと思ったら、
1から10までの読み方をおぼえるだけでも大変そうですよね。
「値段、時間、住所など、数字は日常生活でかなりの頻度で登場します。
なかでも値段の読み方は、桁が
大きい数字を使うことが多いので大変なのです」
たしかに英語を勉強したとき、
特に大きい数字の読み方をおぼえるのに苦労した記憶があります。
では外国人が日本語の数字の桁を学ぶとき、
どんなことに苦労するのでしょうか?
■日本の桁はゼロ4つでひと区切り!
「外国人がつまずきやすいのは、『千』と『万』です」
ぽんさんによると、英語、フランス語、ドイツ語、またロシア語や
ベトナム語などでも、数字の桁は『千』で
ひと区切りなのだそう。これらの言語では
ゼロ3つで桁が変わっていきます。
例えば、英語なら1,000で『thousand』、
10,000で『ten thousand』ですよね。
そして1,000,000で『million』と、
ゼロ6つで桁の呼び方が変わります。
このように『千』でひと区切りにする言語が多いのです。
対して日本はゼロ4つごとに桁が変わります。
ゼロ4つで1万、そして10万、
100万と増え、ゼロ8つで1億に変わります。
これが「千ひと区切り」の国々の人からすると
非常にわかりにくいのです。
中級や上級の日本語学習者でも
1万のことを「10千」と言ってしまう人が少なくないそうです。
*
ちなみに中国語と韓国語は
日本語とほぼ同じ数え方ですが、
タイ語は100万までそれぞれ桁を表す言葉が別々にあり、
それ以上は2つの桁を組み合わせて表現するのだとか。
それも勉強するのが大変そうです。
ふだん何気なく口にしている数字の桁ですが、
言語によってこんなに違うものだとは思いませんでした。
他の国の言葉を勉強するとき、
気をつけてみるとおもしろいかもしれません。
(文/スケルトンワークス)
【取材協力】
※ぽん・・・北海道の日本語学校で留学生に日本語を教える日本語教師。
留学生の思いもよらぬ質問に笑ったり
悩んだりしながら日々奮闘中。
http://suzie-news.jp/archives/14009

数字を表記するとき3桁位取りは厳守しましょう。
この位置で数字を判別します。
この位取り方法が、まさに
英語による読み方の区切りです。
だからといって3桁位取りを日本語区切りの、
4桁位取りに改めよというつもりは、
毛頭ありません。しかたありません。
これらが国際国際標準です。
以前、石原慎太郎(元東京都知事)が知事時代に、
フランス語の数字の読み方が変だ言っていました。
わたくし仏語がわからないので、
どのように数えるのかは知りません。