ベラルーシの旅行雑誌にトーダルの日本公演インタビュー記事、そしてこれから日本へ行こうと思っているベラルーシ人へのアドバイスが4ページに渡り掲載されました!
雑誌のタイトルは「Pro отдых 2008年第2号」
日本語に訳すと「休みについて」あるいは「休みのプロ」ってとこでしょうか。
とてもきれいな旅行専門誌で、カラー写真も多数掲載されています。
普通は専門のカメラマンが取材した写真を掲載するのですが、トーダルの日本旅行記事については、トーダル本人、あるいはわれわれ日本人が撮影した画像が載りました!
素人カメラマンのわれわれが撮影した画像にもかかわらず、印刷されたのを見ると、何だかとれもきれいな日本の風景・・・(自画自賛か?)
しかも、風景写真だけではなく、編集部の意向により、日本人が写っている写真がたくさん採用されました。
記事本文中に氏名が出てくる私だけではなく、オルケステル・ドレイデルの樋上さん、白石さんのご主人と娘さん、室生のマーサ大叔父さん、大叔母さん、はちのこや捨平、うさぎさんまで登場している・・・!
これでみんな一挙にベラルーシでは有名な日本人になりましたね。(^^;)
画像を選んだのはあくまで編集部です。
どうやら、風景はもちろん、日本人にも興味津々のベラルーシ人なのだな。
添付した画像は最初の見開き2ページです。個人的には室生寺の五重塔が載って、感動しました。
・・・・・
「トーダル『日本へ行くときは心は開いて、頭は空っぽにして。』」
記者 リュボーフィ・ガブリリューク
トーダル
「今回日本へ行くことになったきっかけは、まず日本文化情報センター代表のマーサと知り合ったことに始まります。CD『月と日』には日本で有名な10曲の歌をベラルーシ語に翻訳して収録しました。
それまで東欧においては、このような形で日本の歌を紹介する作品は発表されていません。
これは日本の伝統的なメロディーをベラルーシ人の目で見た音楽作品なのです。
『日本へ行くことになった。』と言われたときでさえ、僕は信じていませんでした。でも日本人は何か言ったら、必ず実行するんです。すぐに実行できないときもあるかもしれません。でも最終的には全てうまくいきました。」
<日本での滞在>
トーダル
「京都では2回のコンサートを行いました。南のほうへ旅行にも行って、その移動距離は1000キロにもなりました。
見たものは日本という国が持つ経済基盤、高速道路、橋、洞窟、寺、聖なる山である富士山、町・・・全てヨーロッパ人の心に響くものばかりです。
日本は地震のため常に震えている国です。それで日本人はみんないつも何かしようと動き回っているんです。まあ、信じられないような国ですよ。
でも一番印象深かったのは日本の自然です。僕は出発前、わざと日本の建築やランドマークについて調べませんでした。それは日本について自分自身の感想を形作りたかったからです。
大事なのはこれが僕にとって新しい印象になることでした。
この作業を続けたいと思っているんです。今考えているのは3人か4人のメンバーで大きな日本の都市に行くことです。東京とか大阪とか。
日本人は日本の文化を他の国の人が知って、尊敬しているかどうかを重要視しています。日本人は外国人が日本のことをどう受け入れたのか、日本についてどんな感想を持ったのか、注意深く見ていて、マスコミが記事にします。
僕はいろんな国に行きましたが、最も多く行ったことのあるポーランドですら、僕のCDの宣伝のために、日本ほど真剣に取り組む国はありません。」
<日本への旅に必要なもの>
トーダル
「旅行者のみんなに僕はたくさんアドバイスできますよ。ただ、11時間という長時間のフライトはきついので、それに対する心構えは必要です。
可能であれば、ボーイングの飛行機を選んでください。アルコール飲料の摂取には注意が必要です。これは飲み物全般に言えることですが。機内のトイレの行列には限りがあります。
イギリスのように日本は島国です。なので、ユーモアの感覚は独自のものがあります。日本人に冗談を言うとき、超えてはいけない一線にはそっと触れましょう。人物についてふざけたことを言うのは禁物です。日本人はあなたのことを理解してくれず、出国できなくなるかもしれません。こういう事態が起こったこともあるんです。」
<観光ガイドは必要>
トーダル
「早めにガイドを予約するほうがいいです。あるいは日本人は外国語、英語ですらほとんど話せないという事実を認めておくべきでしょう。
あなたの英語が下手でも、何も話せないよりはましです。日本語の会話集を持っていくほうが、何か日本人に説明しなければならないときに役立ちます。
車をレンタルすることはもちろん可能です。それに道路には行き先の案内などが英語で表示されています。でもやっぱり、初めて日本へ行くのなら、ガイドを頼んでおくほうがいいでしょう。
早めに旅行のプランを立てておくことも大事です。日本では南のほうへ行くと何でも物価が安いことを覚えておいてください。」
<日本人から学べるもの>
トーダル
「たくさん学べます。自国の文化や象徴するシンボル、母国語を敬うこと、などなどよいことが学べます。これ一つとっても価値あることですよ。
日本には10世紀に建てられた寺がありますが、日本人は誰も『これは古い。』と言って驚きません。日本人は自分の先祖についてよく知っていて、それも普通のことなんです。
日本人の物事に対する用意周到な面、細部にいたるまでの具体化、などについて学ぶことはベラルーシ人にとって役立ちます。
日本人はお年寄りと子どもを尊敬しています。これもベラルーシ人が受け入れたらいいのではないでしょうか。
公衆トイレが清潔なことも羨ましく思っていいですよ。
そして日本人は常に約束を守ります。」
<日本人は学ぶことを怖れない>
トーダル
「日本人は学ぶことを怖がりません。この特性は生活のさまざまな面に表れています。もし日本人に何か質問したとします。すると日本人自身がそれについて話すことを、おもしろい、と感じるのです。ですから、質問すればするほど、客も主人も心穏やかになります。
でももし、あなたが日本でどうしたらいいのか分からなくなったり、理解ができないことが起こったら、周りの日本人がしているようにやってみてください。」
<ホテルについて>
トーダル
「ホテルの中にはヨーロッパスタイルのものと、和風の伝統的なものがあります。京都では僕は普通のヨーロッパスタイルのホテルに泊まっていました。
ベラルーシ人が日本映画で見るようなホテル、つまりがらんとした部屋に畳がしいてあって、障子がある・・・といったタイプのものは南へ旅行に行ったときに泊まりました。そのホテルは太平洋の海岸にあって、温泉の湯を引いたあまり大きくない浴場がありました。」
<食事について>
トーダル
「日本料理はとても気に入りました。いろんな種類の米の料理、甘酸っぱい梅の実、有名な寿司や刺身もいろんなタイプのものがあるんです。滞在中の2週間、ナイフとフォークは手にせず、箸だけを持っていました。
今、僕はよく日本料理のことを思い出します。
ベラルーシに来たことのある日本人はベラルーシ料理をおいしいと言っています。日本人はイタリア料理も好きなんです。フォークを使って料理を食べる、というのは日本人にとって特別な思い入れがあるんです。」
<宗教と開いた心>
トーダル
「宗教に関しては日本は全く異なる文明を持っています。ここで信仰されているのは神道と仏教です。神道には800万の神がいるそうです。とにかく、ベラルーシとは違う、内部に秩序を持った美しい生活ですよ。
日本へ行ったとき、僕は心を開いて、頭は空っぽにして行きました。つまり、事前に何も知識を仕入れていなかった、ということです。国とそこにある生活についてあるがままに受け入れられるからです。」
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雑誌のタイトルは「Pro отдых 2008年第2号」
日本語に訳すと「休みについて」あるいは「休みのプロ」ってとこでしょうか。
とてもきれいな旅行専門誌で、カラー写真も多数掲載されています。
普通は専門のカメラマンが取材した写真を掲載するのですが、トーダルの日本旅行記事については、トーダル本人、あるいはわれわれ日本人が撮影した画像が載りました!
素人カメラマンのわれわれが撮影した画像にもかかわらず、印刷されたのを見ると、何だかとれもきれいな日本の風景・・・(自画自賛か?)
しかも、風景写真だけではなく、編集部の意向により、日本人が写っている写真がたくさん採用されました。
記事本文中に氏名が出てくる私だけではなく、オルケステル・ドレイデルの樋上さん、白石さんのご主人と娘さん、室生のマーサ大叔父さん、大叔母さん、はちのこや捨平、うさぎさんまで登場している・・・!
これでみんな一挙にベラルーシでは有名な日本人になりましたね。(^^;)
画像を選んだのはあくまで編集部です。
どうやら、風景はもちろん、日本人にも興味津々のベラルーシ人なのだな。
添付した画像は最初の見開き2ページです。個人的には室生寺の五重塔が載って、感動しました。
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「トーダル『日本へ行くときは心は開いて、頭は空っぽにして。』」
記者 リュボーフィ・ガブリリューク
トーダル
「今回日本へ行くことになったきっかけは、まず日本文化情報センター代表のマーサと知り合ったことに始まります。CD『月と日』には日本で有名な10曲の歌をベラルーシ語に翻訳して収録しました。
それまで東欧においては、このような形で日本の歌を紹介する作品は発表されていません。
これは日本の伝統的なメロディーをベラルーシ人の目で見た音楽作品なのです。
『日本へ行くことになった。』と言われたときでさえ、僕は信じていませんでした。でも日本人は何か言ったら、必ず実行するんです。すぐに実行できないときもあるかもしれません。でも最終的には全てうまくいきました。」
<日本での滞在>
トーダル
「京都では2回のコンサートを行いました。南のほうへ旅行にも行って、その移動距離は1000キロにもなりました。
見たものは日本という国が持つ経済基盤、高速道路、橋、洞窟、寺、聖なる山である富士山、町・・・全てヨーロッパ人の心に響くものばかりです。
日本は地震のため常に震えている国です。それで日本人はみんないつも何かしようと動き回っているんです。まあ、信じられないような国ですよ。
でも一番印象深かったのは日本の自然です。僕は出発前、わざと日本の建築やランドマークについて調べませんでした。それは日本について自分自身の感想を形作りたかったからです。
大事なのはこれが僕にとって新しい印象になることでした。
この作業を続けたいと思っているんです。今考えているのは3人か4人のメンバーで大きな日本の都市に行くことです。東京とか大阪とか。
日本人は日本の文化を他の国の人が知って、尊敬しているかどうかを重要視しています。日本人は外国人が日本のことをどう受け入れたのか、日本についてどんな感想を持ったのか、注意深く見ていて、マスコミが記事にします。
僕はいろんな国に行きましたが、最も多く行ったことのあるポーランドですら、僕のCDの宣伝のために、日本ほど真剣に取り組む国はありません。」
<日本への旅に必要なもの>
トーダル
「旅行者のみんなに僕はたくさんアドバイスできますよ。ただ、11時間という長時間のフライトはきついので、それに対する心構えは必要です。
可能であれば、ボーイングの飛行機を選んでください。アルコール飲料の摂取には注意が必要です。これは飲み物全般に言えることですが。機内のトイレの行列には限りがあります。
イギリスのように日本は島国です。なので、ユーモアの感覚は独自のものがあります。日本人に冗談を言うとき、超えてはいけない一線にはそっと触れましょう。人物についてふざけたことを言うのは禁物です。日本人はあなたのことを理解してくれず、出国できなくなるかもしれません。こういう事態が起こったこともあるんです。」
<観光ガイドは必要>
トーダル
「早めにガイドを予約するほうがいいです。あるいは日本人は外国語、英語ですらほとんど話せないという事実を認めておくべきでしょう。
あなたの英語が下手でも、何も話せないよりはましです。日本語の会話集を持っていくほうが、何か日本人に説明しなければならないときに役立ちます。
車をレンタルすることはもちろん可能です。それに道路には行き先の案内などが英語で表示されています。でもやっぱり、初めて日本へ行くのなら、ガイドを頼んでおくほうがいいでしょう。
早めに旅行のプランを立てておくことも大事です。日本では南のほうへ行くと何でも物価が安いことを覚えておいてください。」
<日本人から学べるもの>
トーダル
「たくさん学べます。自国の文化や象徴するシンボル、母国語を敬うこと、などなどよいことが学べます。これ一つとっても価値あることですよ。
日本には10世紀に建てられた寺がありますが、日本人は誰も『これは古い。』と言って驚きません。日本人は自分の先祖についてよく知っていて、それも普通のことなんです。
日本人の物事に対する用意周到な面、細部にいたるまでの具体化、などについて学ぶことはベラルーシ人にとって役立ちます。
日本人はお年寄りと子どもを尊敬しています。これもベラルーシ人が受け入れたらいいのではないでしょうか。
公衆トイレが清潔なことも羨ましく思っていいですよ。
そして日本人は常に約束を守ります。」
<日本人は学ぶことを怖れない>
トーダル
「日本人は学ぶことを怖がりません。この特性は生活のさまざまな面に表れています。もし日本人に何か質問したとします。すると日本人自身がそれについて話すことを、おもしろい、と感じるのです。ですから、質問すればするほど、客も主人も心穏やかになります。
でももし、あなたが日本でどうしたらいいのか分からなくなったり、理解ができないことが起こったら、周りの日本人がしているようにやってみてください。」
<ホテルについて>
トーダル
「ホテルの中にはヨーロッパスタイルのものと、和風の伝統的なものがあります。京都では僕は普通のヨーロッパスタイルのホテルに泊まっていました。
ベラルーシ人が日本映画で見るようなホテル、つまりがらんとした部屋に畳がしいてあって、障子がある・・・といったタイプのものは南へ旅行に行ったときに泊まりました。そのホテルは太平洋の海岸にあって、温泉の湯を引いたあまり大きくない浴場がありました。」
<食事について>
トーダル
「日本料理はとても気に入りました。いろんな種類の米の料理、甘酸っぱい梅の実、有名な寿司や刺身もいろんなタイプのものがあるんです。滞在中の2週間、ナイフとフォークは手にせず、箸だけを持っていました。
今、僕はよく日本料理のことを思い出します。
ベラルーシに来たことのある日本人はベラルーシ料理をおいしいと言っています。日本人はイタリア料理も好きなんです。フォークを使って料理を食べる、というのは日本人にとって特別な思い入れがあるんです。」
<宗教と開いた心>
トーダル
「宗教に関しては日本は全く異なる文明を持っています。ここで信仰されているのは神道と仏教です。神道には800万の神がいるそうです。とにかく、ベラルーシとは違う、内部に秩序を持った美しい生活ですよ。
日本へ行ったとき、僕は心を開いて、頭は空っぽにして行きました。つまり、事前に何も知識を仕入れていなかった、ということです。国とそこにある生活についてあるがままに受け入れられるからです。」
・・・・・