藍染⑫大切な伝統文化
「そこで垣間見えてきたのは、職人さんの多くは高年齢者で、後継者がいないという現実でした。何ヶ月もかけて布を織り、染め、反物や帯を作っても、賃金が安い。そのため織場を締めてしまう職人さんも多いとか。」と12月27日の夕刊フジに女優の名取裕子さんが書いていましたが、本当にきもの作りの現場に行くと、高齢化、後継者難を痛感させられる。あと5年、10年したら消えていってしまう貴重な伝統文化、伝統技術がいかに多いか。蛙工房さんは、幸いご子息が3代目を継ぎ、お父さんといま、一緒に仕事をしているが、藍は毎日丁寧にめんどうを見てあげなければ、元気にならない、子供のようなもの。一日として休むことが出来ない、大変な仕事ですが、親子2代で誇りを持って仕事に勤しむ姿を見ていると正直ホッとします。江戸っ子に愛された素晴らしい藍染のゆかたや小紋、しばらくは安心です。