![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/45/be098239dff2271c73a959f512bcaa60.jpg)
おはようございます。
本日8月6日は、広島原爆の日・・・
ずっと気になっていたことが・・・
どうぞ、聞いてやって下さいませ。
ただいま、NHKで「ウルトラQ」と「ウルトラセブン」の
デジタルリマスター4K版が放送されています。
(ウチは、ふつ~のテレビで観ていますが)
どちらも、ご存知、特撮で知られる、
円谷プロの「ウルトラシリーズ」です。
「セブン」は、リアルタイムでも、なんとなく観ており
その後も、再放送で何度も観てきましたが・・・
「ウルトラQ」になると、全く観た覚えがありません。
なんせ、ウルトラシリーズ第一弾、
1966(昭和41)年放送ですから・・・
生まれていたけれどw、観ていないなぁ・・・
少し年上の夫も、観ていなかったそうで・・・
毎度、4K版を観ながら、ふたりで、唖然としております。
「えっ、それで終わりかいっ!?」
・・・という、突っ込みが、毎回ですから・・・
それだけなら、笑っていられますが・・・
どうも、後味が悪いんです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/b7/51cee9e3b3aab10534872125e860015e.jpg)
とりわけ、第6話「育てよ! カメ 」は、衝撃でした。
まずは、あらすじ。
小学生「浦島太郎」は、いつかカメに竜宮城へ連れて行ってもらおうと、
学校へもカメを持ち込み、どんなに注意されても、世話に夢中です。
ある日、銀行強盗犯のギャングが、学校へ侵入・・・
太郎とカメも、騒ぎに巻き込まれてしまいます。
すると、突然、カメが太郎を乗せられるほどに成長!
カメは太郎を海の中へと連れて行ってくれ・・・
海の中では生意気そうな少女が遊んでいます。
この子が乙姫で・・・
・・・わけのわからない話しなので、このあたりにしておきますが・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/a6/8957e5850cd1f90cf476076b76282d15.jpg)
わたしが、衝撃を受けたのは、このあと。
太郎は、乙姫に、持っていたカメのエサを見せ、
あろうことか、「原爆だぞ」と言うのです。
すると・・・原爆が炸裂し、キノコ雲が・・・
太郎は、ボロボロ、真っ黒になってしまいました。
髪の毛は総毛立ち、垂れ下がった皮膚のため、
両手を前に突き出し、ぼんやりと歩きます・・・
・・・・この姿は、
まさに、あの日、原爆を投下された広島での被爆者の姿です・・・
昭和41年放送のドラマゆえ、投下からは20年ほど、
まだ、広島・長崎の傷は生々しかったのでは・・・
それで、何の脈絡もなく、この展開!?
毎回、番組の始めと終わりには、
「今日からみれば問題がありますが、オリジナリティを尊重し、
放送します。」というような、おことわりも、あります。
もちろん、昭和41年と令和3年が、
同じ価値観を持っているはずもありません。
そこを非難・批判したいのではないのです。
戦後20年経って、こういう時代感覚の中を、
広島、長崎で被爆者となった人たちは、生きていらしたのか・・・と
それが衝撃だったのです。
原爆投下により、大きなダメージを心身に受け、
そのうえ、差別に苦しむことも多々あった・・とは
知識として知っていましたが・・・
時代の空気の一端を目の当たりにしたようで、
あの「ウルトラQ」は今思い出しても、
胸がザワザワと苦しくなります。
と、同時に、わたし自身も、他人様の痛みに対し、
気づかぬうちに、鈍感な振る舞いをしているやもしれず・・・と、
自戒を込めて記事にしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/5c/50d44ad671997b47438b89048767db29.jpg)
昭和20(1945)年8月6日から77年目の8月6日。
被爆された方々の高齢化に伴い、風化が叫ばれて久しく・・・
ましてや、今年は、コロナ禍に加え、東京オリンピックと
日常は騒がしいばかり・・・
・・・かくいう私も、今年は、戦争と平和について、
新しい知識や情報に、なかなか向き合えないまま、
8月を迎えてしまいました。
だからこそ、きちんと、この日を受け止めねばならないと思うのです。
2021(令和3)年8月6日、広島原爆の日・・・
心からの追悼の意を表し、平和を祈ります。
*******************************
本日も、おつきあいいただき、どうもありがとうございました。
書影の冒頭は「ウルトラQ」。
次いで、わたしと同世代の広島出身の女性作家さんによる、
故郷への想いの詰まった、小説を並べました。(オススメです)
「ウルトラQ」のストーリィについては、被爆者のような姿が
衝撃的すぎて、他の部分が、あやふやになっていることを
お詫び申し上げます。