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おはようございます。
今朝は、前記事で読み始めた、寺地はるな『水を縫う』(集英社)について、
感想文とも言えない、おしゃべりです。
どうぞ、おつきあいくださいませ。
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『声の在りか』(KADOKAWA )は、
主人公の置かれている状況が、よくある日常なだけに、苦しくて、
何度も途中で止めようとしつつ、結局、一気読みしたという・・・w
以来、この作家さんが、気になり、読み始めたのが『水を縫う』。
・・・こちらも、読み始めたら止りませんでした。
しかも、ずっと息ができたという・・・ww
本作は、縫い物が好きな高校生・清澄を中心に、姉、母、祖母・・・
ちょっと変わったところで、父の雇用主にして同居人までを
主人公に据えて語られる、連作短編集です。
私は私なのだから・・・と、
皆、ほんの一歩を踏み出すことで、息がしやすくなっています。
おかげで、読んでいる私も、とっても楽でしたw
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この感じ、凪良ゆう・小説を読んだときと同じ・・・
初めて読んだ『流浪の月』に打ちのめされ、でも読みたくて、
次に読んだ『わたしの美しい庭』は、ずっと気楽に読めて・・・
その間「自分はどうだ?」が通奏低音のように続く・・・あの感じ。
(感想文→私も「わたしの美しい庭」が欲しくなる)
ひきつづき、寺地はるな氏の他の作品も読んでみるつもりです♫
(検索したら、予想以上にヒットして、びっくりしています。
私が知らないだけで、ご活躍の作家さんだったんですね。
失礼いたしました。)
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元編集者である、同僚も、まだ読んでいないけれど、
寺地はるな氏が気になっているのだとか・・・
彼女曰く、「タイトルの付け方がうまい」のだそうです。
たしかに!
『水を縫う』・・・って何!?
最後の章で納得するんです・・・
清澄の姉の名は、水青(みお)・・・
納得した瞬間、号泣でした。
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決して甘くないけれど、ちょっと踏み出して、
がんばってみようかなと思わせてくれる小説。
読書感想文コンクール<高校生の部>の課題図書だからではなく、
若い人に読んでほしいなぁと、本好きのアラカンおばちゃんは
心から思います。
本日も、おつきあいいただき、どうもありがとうございました。