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読んだ、読んでいる、読む本

2021-07-07 | 2022夏まで ~本~
おはようございます。
本日は、ただいま「読んだ、読んでいる、読んだ本」の話でございます。
どうぞ、おつきあいくださいませ。



読んだ本は、澤田瞳子『星落ちて、なお』(文藝春秋)。
河鍋暁斎の娘の、画家・河鍋暁翠の生涯を描いた小説、
近々発表予定の直木賞候補作です。

(7月16日追記 直木賞受賞されました。おめでとうございます)

明治22年、父の死から始まり、ほぼ十年おきに、暁翠の人生が語られ
周囲の人々の流転も描かれます。

わたしの好きな「近代日本の女性」も登場し、
「芸妓・ぽん太じゃん」「夢二の恋人・彦乃じゃん」・・・と大興奮。
その配置の仕方が絶妙です。

おもしろかったのはもちろんでありますが・・・
・・・でも、それは小説としての面白さではなく、
歴史的な興味であったような・・・

作家さんご自身が史学科のご出身だと、
小説としてよりも、ご自分の興味としての歴史に引っ張られるのでは?
・・・などと、つい邪推してしまいました。

澤田氏に限らないのですが、この感じを受ける作家さんは、
たいてい史学科のご出身・・・w
アタクシ自身が、何よりも歴史的興味にそそられるからかもしれません。

どちらにせよ、おもしろく読めれば、オッケ~です♫


(「日本の歴史7」を補完する意味で、これも読んでいます)


「読んでいる本」は、通勤途中に読んでいるのが
中公文庫の石井進「日本の歴史7 鎌倉幕府」。
(書影無し)

とても読みやすく、歴史の流れとその背景が、
わかりやすくまとめられています。
来年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の予習ですw



そして、もう一冊、読んでいるというより、
読み始めたのは寺地はるな『水を縫う』(集英社)。

先日初めて読んだところ、息苦しくて・・・
でもやめられなかった寺地氏です。

この作家さんが気になって、早速、他の本を読んでみました。

『水を縫う』は、「普通」とは見なされない主人公の集まる連作短編集です。
青少年読書感想文コンクールの高校生の部・課題図書でもあります。

この課題図書は、去年、滝廉太郎の生涯を描いた「廉太郎ノオト」に
夢中になっただけに、期待しています♫




これから「読む本」は、えんえん図書館で予約待ちをしていた、
阿部智里『烏百花 白百合の章』文藝春秋です。
ようやく順番が回ってきたので、近々借りに行きます。

こちらは「八咫烏」シリーズの最新刊にして、外伝です。

本編では、前話から数十年に及ぶ空白期間があり、
疑問符が飛びまくってしまいました。
そのあたりが語られるのでは、と楽しみにしています。


・・・ということで、いろいろな意味で、
わたしの暮らしに欠かせない、今、身近な本のご紹介でした。

本日も、おつきあいいただき、どうもありがとうございました。

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