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読書の時間~松岡享子さんの言葉

2022-02-11 | 2022夏まで ~本~
おはようございます。
本日は、先日亡くなられた、松岡享子氏のお言葉を
書き留めておきます。

おつきあいいただけたら、嬉しいです。



児童文学者の松岡享子氏は
「ゆかいなヘンリーくん 」「くまのパディントン 」シリーズの翻訳や
財団法人東京子ども図書館の設立などで知られた方でした。

先月25日に、86歳で亡くなられました。



その後、「読売新聞」(2月9日付)には、
阿川佐和子氏による追悼のエッセイが掲載されています。
題して「『思考を巡らせる』読書の宝物 松岡享子さんの教え」。

阿川氏にとって松岡氏は「もう一人の母親のような存在」なのだとか。

子どもの読書離れについてのご意見を、お尋ねになると・・・

 「子どもにとって読書の時間は格別に長い必要はないし、
たくさん読まなければいけないということもない。
むしろ本を読んだあとボーッと一人で考える時間が大事なんです」



ああ、本当に!

阿川さんも、「子どもだけではない。大人もそうだ」 と、
おっしゃっています。

わたしも、本を読み終えると、
本の世界から離れられず、しばらく現実に戻ってこられません。
端から見ると、ただただボ~っとしている状況ですw

そうかと思うと、しばらく経ってから、
不意に、本の中の一節が思い出され、
ああ、そういう意味だったのかと、腑に落ちることも、しばしば。

いつの頃からか、そういう本こそ、
わたしにとっての良書なのだなぁと感じるようになりました。

松岡さんは、このことをおっしゃったのでしょう。



そして、今、この言葉が胸にしみ、涙まで出たのは・・・
アラ還という、我が年齢ゆえの想いからでした。

子どもの頃から、目の不安を抱えながら、本を読んでいます。

20代で、目の負担になる編み物や刺繍を、きっぱりあきらめました。
(意外にも、編み物や刺繍が大好きだったのよ~w)
本を読むことを優先したのです。

そうして、目をかばいながら読んできたけれど・・・
寄る年波には勝てません。
最近は、セーブして本を読んでいます。

そんな自分が歯がゆくて、情けなくて・・・

でも、阿川さんが紹介してくださった
松岡さんの言葉に、ハッとしました。



読書時間は長くなくても、
量だってたくさんじゃなくたっていいんだ・・・
読んだ後、考えることのできる本と出会えれば良いんだよ・・・

何やら、背中をトントンと叩いてもらえたような・・・

同時に、松岡さんの柔らかな笑顔のお写真に
偉大な方が亡くなったのだなと、
あらためて、実感いたしました。

ご冥福をお祈り申し上げます。



そして、松岡さんの言葉を紹介してくださった
阿川佐和子さんにも、心から感謝いたします。


本日も、おつきあいいただいた皆様、
どうもありがとうございました。

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本日の書影は、松岡享子さんのご本を集めました。

昨日は、雪ではなく、みぞれで済み、ほっとしております。
次は14日に雪の予報が・・・
早く春がきてくれますように!

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