おはようございます。
本日は、先日亡くなられた、松岡享子氏のお言葉を
書き留めておきます。
おつきあいいただけたら、嬉しいです。
児童文学者の松岡享子氏は
「ゆかいなヘンリーくん 」「くまのパディントン 」シリーズの翻訳や
財団法人東京子ども図書館の設立などで知られた方でした。
先月25日に、86歳で亡くなられました。
その後、「読売新聞」(2月9日付)には、
阿川佐和子氏による追悼のエッセイが掲載されています。
題して「『思考を巡らせる』読書の宝物 松岡享子さんの教え」。
阿川氏にとって松岡氏は「もう一人の母親のような存在」なのだとか。
子どもの読書離れについてのご意見を、お尋ねになると・・・
「子どもにとって読書の時間は格別に長い必要はないし、
たくさん読まなければいけないということもない。
むしろ本を読んだあとボーッと一人で考える時間が大事なんです」
ああ、本当に!
阿川さんも、「子どもだけではない。大人もそうだ」 と、
おっしゃっています。
わたしも、本を読み終えると、
本の世界から離れられず、しばらく現実に戻ってこられません。
端から見ると、ただただボ~っとしている状況ですw
そうかと思うと、しばらく経ってから、
不意に、本の中の一節が思い出され、
ああ、そういう意味だったのかと、腑に落ちることも、しばしば。
いつの頃からか、そういう本こそ、
わたしにとっての良書なのだなぁと感じるようになりました。
松岡さんは、このことをおっしゃったのでしょう。
そして、今、この言葉が胸にしみ、涙まで出たのは・・・
アラ還という、我が年齢ゆえの想いからでした。
子どもの頃から、目の不安を抱えながら、本を読んでいます。
20代で、目の負担になる編み物や刺繍を、きっぱりあきらめました。
(意外にも、編み物や刺繍が大好きだったのよ~w)
本を読むことを優先したのです。
そうして、目をかばいながら読んできたけれど・・・
寄る年波には勝てません。
最近は、セーブして本を読んでいます。
そんな自分が歯がゆくて、情けなくて・・・
でも、阿川さんが紹介してくださった
松岡さんの言葉に、ハッとしました。
読書時間は長くなくても、
量だってたくさんじゃなくたっていいんだ・・・
読んだ後、考えることのできる本と出会えれば良いんだよ・・・
何やら、背中をトントンと叩いてもらえたような・・・
同時に、松岡さんの柔らかな笑顔のお写真に
偉大な方が亡くなったのだなと、
あらためて、実感いたしました。
ご冥福をお祈り申し上げます。
そして、松岡さんの言葉を紹介してくださった
阿川佐和子さんにも、心から感謝いたします。
本日も、おつきあいいただいた皆様、
どうもありがとうございました。
****************************
本日の書影は、松岡享子さんのご本を集めました。
昨日は、雪ではなく、みぞれで済み、ほっとしております。
次は14日に雪の予報が・・・
早く春がきてくれますように!