13・2・12
ー 動かすと動く 動き出す Ⅳ -
アメリカ・シカゴ在住の妹、則子に「天風先生座談」を送りました。
「お兄さん!この本無くして、私はこれから、生きて行けない!」
強烈な手紙が届きました。
手元にある中村天風述「成功の実現」をすぐに送りました。
日本語は話せるが読めない姪の由珠は
「成功の実現」に「一郎おじちゃんの匂いがする!」
と云って喜んだ、と云います。
東京に天風会が在るようだから、訪ねて欲しい…
これだけの哲学を打ち建てた中村天風師、
天風哲学を研究する学者の集まりが天風会だと思っていましたから、
天風会を訪ねる、という考えは全くありません。
妹の要請が無かったら
天風会を訪ねることはなかったでしょう。
翌々年の平成4年、
妹と一緒に天風会の恒例行事、夏季修練会へ参加しました。
夏季修練会終了シカゴへ帰るまでの1週間、
妹と一緒に修練会で教わった一連の体操を繰り返しました。
この一週間が弾みとなって、以後20年以上毎朝体操を続けています。
その年の11月、アレッと思える一瞬がありました。
馬鹿に身体の調子がいい、
もしかするとオレは
本来丈夫なんじゃないか?!と思いました。
体操のお蔭で丈夫になった、と云うのではなく、
本来丈夫なんじゃないか?!と思った。
誰にでもある優れた能力は眠っているのではない、
邪魔するものがあって、泣く泣く閉じ込められている、
と云う考え方を実感した出来事でした。