12・10・15
絵手紙を100日
母は晩
年アメリカ・シカゴで妹の則子と一緒に過ごした。
10年前、則子から突然
「お母さんが危ない!すぐ来て!」と悲鳴に似た電話、
「すぐ行く!すぐ行くからな!」とだけ返事をして電話を切った。
朦朧としている母の耳元で叫ぶように
「お兄さんがすぐ来る!って、言ってるよ!」
私がシカゴに着いたのは3日後、
母は意識も戻り、横たわっていた。
容態は安定しているようなので
一週間ほどシカゴに滞在して日本へ帰った。
日本へ帰ってから毎朝母に絵手紙を描いた。
さんまの開きに
「目が優しいね・・・」とか、妹と会話が弾む。
私の絵手紙を楽しみにしていた。
丁度100枚目の絵手紙を描いていると
則子から電話、
「昨夜お母さんが亡くなりました・・・」と
母が静かに息を引き取った時の様子を知らせてきた。
「そうか…ご愁傷さま、則子も良く尽くしてくれたね、ありがとう」