13・2・15
― 動かすと動く 動き始める Ⅶ -
幾らでもいい!早く処分したい!
お客が飛び込んできました。
バブルのころ、稼いだアブク銭が少しはある。
倒産から立ち直った証にこの中古住宅を買おう!と思った。
娘に反対され、断念しました。
「オレはもう家を買うことが出来ない!」と思いました。
ツッパっていた気持ちはその程度だったのです。
やがて鎌ケ谷グリーンハイツに引っ越すのですが、
友人知人から「終の棲家ですねェ」と云われる。
何時かは市川に住みたい、思いがある。
でも無理だろうなァ、の想いが強い。
腹の底の、底の方では、
無理と云う、動かしがたい思いが強い。
この弱気の虫を退治しなければ先へ進まない。
鎌ケ谷グリーンハイツ近くに八幡春日神社がある。
山門から神殿までの参道は150メートルぐらいある。
参道を毎朝10往復することで
弱気の虫を退治しようと決め、
半年以上10か月ぐらいは続けた。
続けたある朝、
オレはモノカキの端くれの端くれ、
更にその端くれかも知れないが、
人に役立つことを書こう!と思った。
弱気の虫退治の気持ちがスッと消えた。
やるべきことを見出した、と云えます。
弱気の虫は
るべきことを見いだせない象徴だったのです。
動かすと動く 動き始めた最初の出来事でした。