蔵王温泉から車で60分・白鷹山の山麓、大平地区は『ユキツバキ』が自然のままの姿で生えています。山形市と友好都市の大島町は椿(ヤブツバキ)が有名ですが、山形も温暖気候だった頃、大島と同じようにヤブツバキが群生していたと思われます。だんだん寒くなり、多雪地帯にも耐えていけるような適応(分化)して、低木になったと考えられています。雪が布団の役目となり、枝や葉を保温して、雪と土との間にその身を置き、じっと春を待ち、雪解けとともにしなやかな枝は起きあがり、濃い紅色の花を咲かせます。春を迎える花として、水芭蕉とともに地元の人々に親しまれています。