ぽれぽれ百綴り

犬好きおばさんのんびり雑記。

散歩道

2011-08-16 00:11:43 | Singapore/いぬ
またまたいぬバカ日誌でスイマセン。
 
シロさんの日常、お散歩の風景など。
 
最近の彼女のお気に入りおやつは、ペットフードとして売られている“国産ブタのあばら骨”です。
春先は“ニュージーランド産オーガニックの海辺の草を食べて育った子羊の骨”も食べていましたが、
価格が3分の一のこちらの方が口にあうみたいです。
飼い主に似て、犬もご庶民。
その“国産ブタのあばら骨”を持っていると、熱いまなざしで見つめてくれます。
 
 
日中はひととのコンタクトが多い勝手口にいることを好む彼女ですが、狭いので肩がこるみたいです。
時々、外にでて、う~んと、のびをしています。
後ろに見えるのは、母がシンガポールに来ている間に無残にも枯れてしまった彼女の愛する鉢植えたち。
 
シロさんのハウスがあるあたりは日当たりがよいので、シートやすだれで日よけ。
後ろの黒いのがそれで、まるで御簾のよう。
その御簾の後ろにお隠れあそばされていても、お呼びすると気軽に出てきてくださいます。
 
 
田舎の散歩道はほのぼのした風景が広がります。
 
近所のお家の庭先でかんぴょうを干しているところ。
雨にあたるとカビが生えてしまうので、お天気がイマイチの日は干せないし、にわか雨にも気をつけます。
お日さま任せでいるようで気の抜けない作業です。
 
これも近所。ネギ畑に水をまいています。
水まきが機械なのは、このあたりではかなり先進的なのですが、
スプリンクラーを立てた位置が道路沿いすぎて、通行人にばしゃばしゃ水がかかるのがご愛嬌。
シロさんも「ひゃあ~」って感じで、耳を後ろに倒して走ってました。
 
もっと行きたい、っていうときは一所懸命ひっぱります。
そのしぐさもカワイイ。
丸いお尻と丸いしっぽもカワイイ。
でもこのしっぽ、生まれつき短いんじゃなくて、
自分で自分のしっぽを傷つけてしまう心の病気を患って、手術で切断してもらったからなんです。
チーターみたいに全速力で走ることを要求される犬種でもない限り、
短かいしっぽでも不便はないようです。
見た目や要求される仕事上の理由で、断尾する犬種もあるくらいですからね。
もともとあったオオカミみたいにふさふさで立派だったシロさんの尻尾。
かわいそうだったけど、ずっと傷ついた尻尾でいるより、彼女自身が元気なのが一番。
今は痛みも違和感もないようで、手術してよかったと思っています。
 
 
以下の写真は実家の裏の畑から。
のら猫たちがうろうろするので、縄張りを主張するシロさんは、散歩の道中に必ず立ち寄ります。
 
無農薬のナスは葉っぱも実も虫食い。
 
まだ青いトマト。
採るのは真っ赤になってからですが、赤くなると鳥もつつきにくるので、なかなか収穫時は難しいです。       
                                  
 
万願寺とうがらしは多産でコストパフォーマンス抜群。
ひとつの株からざくざく実り、秋まで収穫できます。
どこかの別の種類と交配するのか、たまにハバネロみたいに辛いものも。
 
シロさん、畑の横の倉庫も欠かさずチェックします。
倉庫の軒下にはたまねぎ。
 
そのほか、沿道の花たちと夏の虫。
   
 
 
最後に、お忙しい方におくる、猫の手ならぬ、いぬの手。
忙しい方はこんなお気楽ブログ、ご覧になっていませんね。   

シロさんの毛の話~後編~

2011-08-12 09:27:10 | Singapore/いぬ
連日のいぬバカ日誌でスイマセン。
しかも昨日に引続き、毛の話。
毛のない方にもスイマセン。
 
帰国するといちばんの楽しみはシロさんとの時間。
二番めがおいしい日本のご飯。
もしかしたら1番2番は逆かもしれません。
 
とにかく、それくらい彼女と過ごす時間は楽しいってことです。
 
毎日、彼女との散歩を楽しみ、しょっちゅうなでなでしていました。
 
シロさんはその名のとおり、白い犬
ひねりのない名前ですが、
かつて野良犬だった頃、母が彼女にそう呼びかけたのがはじまりで。
なかなかお利口だったもので、シロというのが自分が呼ばれるときの合図、とすぐに覚えてしまって。
保健所に捕獲された後に紆余曲折を経てわが家の一員になったときには、
もう他の名前は本人が馴染めないようだったので、そのまま彼女の名前になりました。
 
そんな色白な彼女も耳はご覧のとおり茶色っぽい。
    
 (連日、勝手口の狭いスペースにいる写真ですが、彼女が「日中はここにいる」と言い張るからなんですよ~。)
 
でもその他は全身真っ白
 野良犬だったちょっと幼いしぐさが残っていた頃から、ずっと真っ白
                   
 
 
ですが、最近、なでなでしていて気付いたんです。
 
黒い毛があるって。
 
シロさんに黒い毛。
 
ここにも。                     あそこにも。
   
 
それを母に報告すると…
 
 
 
シロも歳とってきたからなあ…」と。
 
 
 
お母さん、
しみじみ言うけれど、ほんとに歳のせいなんですか?
白い犬の白髪は黒毛ってことですか?

シロさんの毛の話~前編~

2011-08-11 10:49:13 | Singapore/いぬ
これからしばらく、
シンガポールの日常に織り交ぜて日本であったことを書いていきたいと思います。
また時系列のお話にならないのですが、どうぞご辛抱ください。
 
 
愛犬シロさんは、母からのメールによると、現在、夏バテ中とのこと。
三度の食事より四度の食事が好きな彼女が食欲不振だなんて、
そりゃよっぽどのことです。
(実際にはご飯は朝晩2回。加えて午後のおやつ、夜食にほんのひとくちのおやつ、の構成です。)
 
私の帰国時中のシロさん、
いかがわしいいたずら電話のように始終ゼイゼイはぁはぁやっていましたが、食欲だけはあったのになあ。
 
彼女が夏バテになった原因は、
日本の猛暑ももちろんですが、
ハスキー犬の血を引く彼女が暑さに弱いのももちろんですが、
それよりなにより、そのにあります。
 
しこたま綿毛を蓄える彼女ですが、換毛期はあるはず。
先代も初代もきちんと夏と冬では衣替えをしておりましたから。
換毛のきっかけになれば、と、6月の帰国時中にシロさん洗濯の機会をうかがっていた私ですが、
連日雨続きで断念。
その思いは母に引き継がれ、7月、ついに洗濯!
 
その日からもうもうと冬毛が抜け始めました。
スズメたちがマイホーム資材にと、集まるくらいの勢いで。
作戦成功!
と、確信しました。
 
それがですね。
今回帰国して彼女を見てみると、また綿毛がびっしり
 
どうしてそうまで強情に生え続けるのか、シロさんの綿毛。
まるで生えぬしに恨みがあるかのような見事な密集度。
これではシロさんは灼熱地獄の苦しみです。
 
今回は連日の晴天続きだったので、当然、洗濯決行!
 
シロさん自身が大柄なうえ、年齢とともに洗われるのが嫌いになったようで逃げ腰だし、
綿毛は水鳥の羽毛のように水をはじくので、シャンプーは本当に体力仕事。
でもその効果あって、
毛たちはもこもこの泡に絡め取られるようにわさわさと抜け、タオルドライしている間ももうもうと抜けました。
 
生乾きのまま勝手口でごろごろされるので、新聞紙をひいてみました。
なんだか浮浪者みたいなシロさん。
  
 
 
さっぱりしたついでに首輪も新しくしました。
赤のギンガムチェックとデニムのコンビ、何気に一部本革使い。
無印良品で買った私のベルトよりずっと高価って…。
  
 
 
その後も連日、毛たちはどんどん抜けていきました。
ひとなでしただけでご覧のとおりの収穫です。
  
 
今度こそ、作戦成功!?
 
これで彼女の罪深い毛が悔い改めて、
今が夏だと、日本は最近猛暑で大変だと、自慢の綿毛は生えぬしを苦しめるだけだと、
理解してくれたらいいのですが…。
 
今現在、夏バテ中ということは、
また綿毛のやつにしてやられてるってことなのでしょうか?
いい加減、学習してください、シロさんの毛!!

お泊りシロさん

2011-07-03 01:23:36 | Singapore/いぬ
しばらく話題を時系列に提供できない日が続くと思いますが、お許しください。
今日は私の日本一時帰国時のお話に戻ります。
 
日本滞在中は、シロさんと思い切り散歩を楽しもう。
そう思っていたのに、梅雨の奈良は雨ばっかりで、なかなか果たせませんでした。
シロさんの散歩は朝が半時間、夕方は1時間半くらいの長さで、
老境に差し掛かり体力が衰えたとはいえ、がんがん突き進んでくれるので結構な運動量です。
同じく老境に差し掛かった年金受給者の母、
毎日、彼女の散歩につきあってくれて、本当に感謝です。
 
天気がよい日があったら、シロさんを洗ってやりたかったのに、それもかなわず。
シロさん、ベージュさんになってきています。
しかも彼女、獣医さんや訓練士の先生によると、ハスキーの血を引く犬らしく、その厚着なことといったら。
そろそろ30℃を超す日もあるというのに、分厚い毛皮を着て、綿毛ももこもこ蓄えています。
シロさん一族が何代日本に暮らしているのかわかりませんが、
日本の気候に順応して進化しないものなのでしょうかねえ。
洗ってすっきりしてやりたかったのですが、最後まで晴天の日はありませんでした。
 
 
 
そのシロさんですが、今回、シンガポールへ母も旅立つので、訓練士の先生に預かってもらうことにしました。
シロさんはあまりしつけがいきとどいていないとはいえ、
旺盛すぎる食欲と独占欲の強さをのぞくと、穏やかで賢い犬です。
ただ、過去に、元野良犬で、保険所に捕獲された後、
動物愛護センターという野良犬・野良猫がたくさん殺処分される施設で暮らした経験があります。
それがトラウマになって何かとデリケートで、28キロとちょっと大柄ということも手伝って、
実家の歴代の犬たちと比較すると扱いが難しいです。
何かの拍子にパニックになった彼女は制御不能で、
私も母も病院に行くくらいの傷を負わされたこともあるくらい。
例えるならアウシュビッツから生還したようなものだから、心に傷をもっていて当然ですよね。
そういうわけで、ペットホテルや獣医さんには心配で預けられません。
慣れないアルバイトさんや優しい看護師さんでは、手に負えないと思うので。
 
毎回、母が長く留守にするときは同じ先生に預かってもらうのですが、いずれも10日ほどで今回で3回目。
彼女は先生のことが好きみたいで、前回は迎えに来てくださった先生の車にウキウキで乗り込んでいきました。
それもすでに2年半前のことです。
 
 
渡航前日のお昼前、先生が迎えに来てくれて、シロさんと対面しました。
勝手知ったる先生がわが家の門扉から入ってきて、そのままシロさんのハウスに向かったのです。
私は声を掛けたりせず、ふたりのやりとりを近くで見守っていました。
シロさん、最初は知らない男性が自分の近づいて来るので
(彼女は大柄で強そうなので、よその方に近寄られることはそうそうありません)
背中の毛を半分立てて戦闘体勢になりました。
先生がさらに近づくと、それが低い姿勢になり、落ち着きなく不安げに。
先生はたじろぎもせず、自分の手をゆっくり差し伸べてにおいをかがせて、何か話しかけました。
すると、ぱあ~っと霧が晴れるように、明るい表情に変わり、姿勢もしゃんとしました。
「思い出したね」と、先生。
それからはシロさん、再会の喜びを全身で表しました。

いや~、プロってすごいですね。
飼い主の私でさえ荒れ狂ったときなど怖いときがあるのに、恐れもせず、扱いが上手。
彼女の歓喜の表現からしても前回も大切にされていたみたいだし、安心してお預けできます。
それにしても、食べもので手なづけるわけでもないそのテクニック、私も教えてもらいたいです。
そして2年半前に10日会っただけのひとを覚えているシロさんもすごい。
犬の記憶力って、たいしたもんですね。

          

 
こうしてシロさんは、
ふだん彼女が使っている数枚のタオルケットと、ジャーキーやほねっこなどのおやつとともに、
先生の車に乗って去っていきました。
冬に預かってもらった前回は、ふだん使っている毛布とともにお泊りしたものです。
幼稚園みたいでしょ? 
でも、なかなかお家に帰れないことに業を煮やしてか、その毛布を引きちぎって怒っていたらしいです。
きれいに洗濯して畳まれた毛布には先生の奥さまが繕ってくださったあとが何ヵ所も。
今回も前回と同じ10日間のお泊り。
ひと様ではなく毛布に当り散らすくらいですんだらいいのですが、あの先生ならまず大丈夫でしょう。
シロさん、元気でいい子で過ごすんだよ。


体調不良

2011-05-06 13:19:17 | Singapore/いぬ

母からの本日のメールによると、シロさん、いまだ体調不良。

5月3日のたけのこ掘りから、もう3日も経つのに。

どうも体調を崩した原因は、年甲斐もなくはしゃぎすぎたからではなく、暴飲暴食にあるらしいです。

…何の?

いったい、何をお召しになったの?

 

彼女は実家にやってくるまでは、さすらいの野良犬でした。

実家に来たときは、まだ子犬っぽさが残っていましたが、

薄汚れて、あばら骨が数えられるくらいにやせ、後ろ足を負傷している有様で、

子犬のあどけなさや生命力より、悲壮感や人生の黄昏時を感じさせる状態でした。

それから紆余曲折を経て、何ヵ月後かに実家で引き取ることになったのですが、

その時の獣医さんや訓練士さんの話では、生後1年は経っていないと。

逆算すると、ほんの子どものころから放浪生活をしていたことに。

そんな彼女が、衣食住のうちいちばん苦労したのが、当然、食べること。

だから食に対する情熱にはすさまじいものがあります。

彼女がわが家族の一員となって間もない頃の散歩で、

道路でひかれて、ひかれて、ひかれて、のしイカみたいになって干からびたカエルを、

つめでガリガリはがして食べたときには、さすがに私ものけぞりました。

(誤解のないように申し上げますが、ご飯は毎日、十分に食べてもらってます。)

飼い犬がペッタンコの干からびたカエルを食べるなんて、確かに気持ち悪いことです。

でも、苦労したんだなあ、ひとりでよくがんばったなあ、と目頭の熱くなる思いでした。

だから、かがんで精一杯よしよししてやりました。

そんな私の思いに応えようと、跳びかかって顔をなめようとしたときには、

とっさに叫んで、突き放してしまいましたが。

 

話を戻して、わが家族は、たけのこを実家の山で掘りました。

それをそのまま持って帰って家で皮をむくと大量のゴミがでるため、

その場であらかたむいて帰ることが多い。

まあ、山の持ち主はわが家族だから迷惑にならないし、

皮はそのうち土に返りますからね。

が、そのとき居合わせたシロさん、何を思ったのか、その皮をばりばり食べていたらしいです。

(誤解のないように申し上げますが、ご飯は毎日、十分に食べてもらってます。)

皆が呆然とするほどの食べっぷりだったとか。

っていうか、家族の皆さん、そんなに食べる前に止めてやってください!

まあ、そういうわけで、今日も彼女は体調不良なのでした。

さすがにのしイカガエルを食べることはなくなりましたが、

彼女が拾い食いをしたり、変なものを食べたりして体調を崩すのは、今もまれにあるため、

(気をつけているんだけど、ふつうは食べないものを秒速で食べるから、予測不能でとっさに止められないんだよね)

母も「あほやなあ…」と言いながらも、おかゆを炊いてやったりして、回復を待っているようです。

シロさん、はやく元気になっておくれ~。

そして、わが家族がご飯をやっていないとか誤解を受けないように、

いい加減、ご飯とおやつ以外のものを食べるのはやめておくれ~。

【昨日にひきつづき、若かりしころのシロさん】