ももはな日記 ~南フランスでの子育て~

ボンジュール☆
ますますオテンバ娘に成長。
日本から遠く離れたここ南フランスで子育てをしています♪

産休に入って

2011年06月09日 | 妊娠後期(28~39週目)
先月末の土曜日、10ヶ月続けてきた日本語教師の仕事を終了しました。

この仕事は、夫の友人から
「どうしても日本文化や日本語を紹介するサークルを立ち上げたい!」という熱意に、
私と夫が押され、そこまでやりたいんなら…と、彼に賛同したところから始まりました。

この夫の友人というのは、マルセイユにある日本語教室に3年以上通い続け、
マンガやTVゲームなどの日本文化に精通し、
以前から夫と仲が良く、家族ぐるみで交流があった友人で、
我が家に来ては、いつも「サークルを立ち上げたい」と、言っていた人物でした。

リーダー的素質もあり、夫と同じ職業柄、真面目で時間に厳守で、
しっかりしている人柄だったので、何の心配もなく、私は、日本語教師の仕事を引き受けました。

彼の奥さんは、更にしっかりしている女性で、子どももいるのに、
フルタイムで働き、とても頼もしいママです。

同世代の彼らから学ぶ事は多く、
赤ん坊のことで何か疑問があった時、気兼ねなく相談ができて、すごく力になってくれます。


私は、実家から離れたここフランスに住んでいると、
早速のことに、母親のところに会いに行くという事もできるわけがなく、
だからといって、夫の母親にばかり頼るのも何だか気がひけるし、
考え方が違うと子育ても違うので、
いろいろな先輩ママさんの話を聞いて、自分に合った解決法を見つけています。

さて、
このサークルの日本語教室が始まったのは、昨年の9月。
フランスは、9月が新学期なので、それに合わせてのスタートでした。

当初、生徒がこんなにも真面目に通うとは思ってもいなかったので、
集った中高生、大人が、熱心に「ひらがな」や「カタカナ」を学んでいくとは期待していませんでした。

しかも、
私はまだ、移民局から通達のあった語学学校に通っていたので、フランス語で日本語を教える事は
そう容易いものではありませんでした。

しかし、
フランスに根付いた「日本文化」は、この若者たちを魅了し、熱意が冷める事はなく、
生徒たちは、必ず毎週土曜日、集ってくれました。

私は、その生徒たちの純粋な学ぶ気持ちに感動したので、この仕事を続けていく事ができたようです。

日本語だけでなく、
折り紙や茶道、着物や浴衣の日本文化を、他の日本人女性たちにゲストとして来てもらい、
手伝ってもらいながら、生徒に紹介し、
日本人として誇りに感じ、とても充実した時間を過ごす事もできました。

現在、産休に入って、何人かの生徒から、お手紙やメールをもらい、
「なんで辞めるんですか?」「来年、復帰してくれますよね?」と言われると、
なんだか…フクザツな気持ちになります。

妊娠したことにより、サークルのお仕事ができなくなったのは事実。
私は、このお腹にいる赤ん坊のママで、日本語教師が本業ではないし、でも、生徒は可愛いものです。

こんな気持ちになるのは、教員免許を取得するため、母校で教育実習をした時以来かな…?

出産ギリギリまで、この日本語教師の仕事をしたかったのですが、
さすがに、息切れがしてきて、先月末で、産休に入りました。

出産後、産休はいつまで?なのか、全く目途はたっていませんが、来年、また、生徒の皆に会いたいものです。



これは、まだサークルが始まった頃。
生徒は、真剣に日本語を勉強しています。




サークルを立ち上げる際に、必要となったロゴも、私がデザインしました。
ラ・シオタの地中海の入り江をイメージして、そこに鶴が羽を広げ立っています。
もちろん、日本を象徴とする鳥で、サークル飛躍の願いが込められてます。