
古い本のようなジャケット。ムンムンする怪しさに負けそうになるけれど、そこを踏みとどまり是非沢山の人に聞いてもらいたいアルバムです。


ライブの熱気がそのまま閉じ込められたような感触の音が広がって、木の響きと、歪みや濁りを含んだような強い音が重なっていきます。そこで聞こえてくるのは今風の音ではなく、芯のあるずっしりとした質感は確かに古い本のような感触かもしれません。
その演奏は今を感じさせるもので、演奏者が鬩ぎ合う中で緊迫感が高まっていきます。今の響きです。

ずっとこの世界に浸っていたくなるような。やめようと思ったのに「また聞いてしまう」ような一種中毒性のある魅力があります。