いえね、遅い昼ご飯を食べていたら、「何かピーピー音がするな」と思っていたのですよ。
1時間くらい鳴り続けていたので、うるさいなとも思っていたの。
でも車の防犯装置の音とも違うし、火災報知機の音とも違うから一体何なんだろうと。
玄関のドア越しに外の様子を伺ってみると、なにやら住人が騒いでいる。
住人の1人がどこかに電話を掛けている声も聞こえる。
でも特に避難している様子もないので、上階のパーリーピーポーの住人が誤って火災報知機を作動させてしまい、慌てているのかと思っていた。
しばらくすると「ドンドンドン」と玄関のドアを叩く音。
上記の騒ぎもあるので、すぐにドアを開けると、消防士が数人目の前に立っていた。
「上階の住人の家の火災報知器が鳴っていて、少量だがどうやら煙も出ているので窓から入りたい。中庭に入ってもいいか」とのこと。
フランスではたまにあるのだけれど、私の家を通って中庭に入らないと、上階の住居の窓へはアクセス出来ない構造になっている。
こういう火災時などの緊急時、私がいなかったらどうするんだって言う構造。
私は比較的善良な市民なので、「どうぞどうぞ」と中庭への鉄格子を開け、消防士に開放。
長い梯子が投入され、件の住居へ窓を割って入る。
もちろんガラスは中庭に落ちるよね。掃除するのも私だけど、緊急時は仕方ないよね。
その後、消防士たちは慌ただしく動き出し、お礼を言ってきた消防士に「避難した方がいいのか」聞いたら、「まだ大丈夫」とのことだったので、待機。
結局は、上階の住人がバルサン的な物を焚いて外出したため、火災報知器が鳴り、今回の騒ぎに至った模様。
最初から「いづれにせよ大したことはない」と聞かされていたので、あまり慌てていなかったのだけれど、殺虫剤と聞いて、心に余裕が出来たのでしょうね。
帰る消防士たちを眺めていたら、2人ほどイケメンがいらっしゃったので、キャー♡とテンションが上がったのち、ちゃんと化粧をして、綺麗な服を着ておけば良かったと後悔したよね。
こんな感じでね。
殺虫剤焚いて家に帰ってきたら、窓ガラスが割られ、複数人に入られた形跡に呆然とするであろう隣人に同情しつつ、珍しく明日に続く。