オオカミになりたい(遺言)

ずっとそばにいるよ

都幾の百姿 月宮迎

2017-10-05 | 月百姿

月岡芳年 月百姿

『月宮迎』 竹とり

  げっきゅうのむかい たけとり

  明治二十一年印刷

 

みんな大好き、かぐや姫伝説

その昔、竹取の翁(たけとりのおきな)という人がいた。

山に入って竹を採り、いろんなことに使っていた。

名前を「讃岐の造麻呂(さぬきのみやつこまろ)」と言った。

から始まっていく竹取物語。

 

国立国会図書館デジタルコレクション 046

 

”かぐや姫が月へ”

翁にかぐや姫は声をかける。

「私としても行きたくて行くのではないのです。同じように悲しい

せめて、お見送りだけでもしてください。」

 

「こんなに悲しいのに、見送りなんて、できるはずもない。

どうしてそんなひどいことを言うのか

私も一緒に連れて行ってはくれないか」

 

翁が泣く姿を見て、かぐや姫の心は揺れ動いた。

「手紙を置いていきましょう。私を思ってつらいときは

それを眺められるように」と

手紙と着物をのこして天上界に帰っていく。

 

秋の夜のなせるわざ

全文は知らなくてもここだけでロマンでいっぱいですね。