月岡芳年 月百姿
『月輝如晴雪 梅花似照星
可憐金鏡転 庭上玉房馨』 菅原道真
明治十九年届
菅原道真(すがわらのみちざね)は平安時代前期の公卿、学者。
承和十二年六月二十五日(845年)~ 延喜三年二月二十五日(903年)
延喜元年藤原時平の中傷により大宰権帥に左遷、翌々年配所で没した。
国立国会図書館デジタルコレクション 075
漢詩「月夜見梅花(月夜に梅花を見る)」 道真11歳の詠
月輝如晴雪 (げつようせいせつのごとく)
梅花似照星 (ばいかしょうせいににたり)
可憐金鏡転 (あわれむべしきんきょうてんじて)
庭上玉房馨 (ていじょうにぎょくぼうのかほれるを)
【訳意】
月は晴れた日の雪と同じように輝き
梅の花は照らされて星に似ている。
愛らしいものだ。金の鏡のような月が
庭の玉のような花を香らせているのは。