月岡芳年 月百姿
『しらしらとしらけたる夜の月かけに
雪かきわけて梅の花折る』 公任
明治二十年届
藤原公任(ふじわらのきんとう)は平安時代中期の公卿・歌人。
康保三年(966年)~長久二年一月一日(1041年)
権(ごんの)大納言、正二位にいたる。
国立国会図書館デジタルコレクション 038
『撰集抄』 巻八第十五 公任卿事・歌
昔、村上天皇の末のころ、如月の中の十日の初めがた
雪いみじく降り重ねて月ことに明かくて、
暁、梁王苑に入らざれども、雪四方に満ち、
夜、庾公が楼に登らねども、月千里を照す。
木ごとに花咲く心地していづれを梅と分きがたきに、
公任の中将を召して、「梅花折りて参れ」とてつかはしけるに
ほどなく雪をも散らさず折りて参り給へりけるに、
天皇、「いかが思ひつる」と仰せのありけるに、
「かくこそ、詠みて侍(はべ)りつれ」とて、
『しら/\ししらけたる夜の月影に雪かき分けて梅の花折る』
と申されければ、大きにめでさせ給ひて、
叡慮(えいりょ)ことに感じて、ゆゆしきまでに讃め、仰せの侍りければ
公任その座にて、けしからぬまでに落涙せられ侍りければ
主上も御涙かきあへさせおはしまさざりけり。
出典元:やたがらすナビ
なんとなく解ったような、解らぬような。。。
藤原公任が梅の枝を選んでいるところですね。