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オオカミになりたい(遺言)

ずっとそばにいるよ

平成三十戊戌年八月 七夜月 ♪

2018-09-16 | 月相

平成30年9月16日(日)

19時25分

月暦:8月7日

月齢:6.7

高度:30°

方位:209°(南南西)

輝面率:44.9%

 

 

 

9月の夜空にも四つの惑星が集合してたのですが

月空は今日まで待たされてしまいました

画像は国立天文台 ほしぞら情報よりDL

 

 

 

 



 

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Ray Charles & Diana Krall - You Don't Know Me   

 


新形三十六怪撰より 「藤原秀郷竜宮城蜈蚣を射るの図」

2018-09-16 | 新形三十六怪撰

~ 南無八幡大菩薩、加護を下し給へ... ~

『藤原秀郷龍宮城蜈蚣を射るの図』

(ふじわらのひでさと りゅうぐうじょう むかでをいるの ず)

 

大蘇芳年筆

 

藤原秀郷(ふじわらのひでさと)は平安時代中期の貴族、武将


朱雀天皇の時代、俵藤太秀郷(たわらのとうだひでさと)という武将が

瀬田の唐橋を渡ろうとすると一匹の大蛇が寝そべっていて誰も通れません

しかし勇敢な藤太は気にもせず踏みつけて通ったのでした。

その夜、藤太の前に美しい娘が現れて「私は瀬田川に住む龍王の娘です

大蛇に変身していたのはあなたのような勇敢な人物を探していたのです

どうか、三神山に住む大ムカデが琵琶湖を荒らすので退治して欲しい」 と依頼されます。

藤太はこれを快諾し、大ムカデ退治に三上山に向かいます

しかしこの大ムカデ、三上山を七回半も巻くほどの怪物で

藤太の放った弓をはね飛ばしてしまいます。

藤太は最後に残った矢の先に唾をつけて、南無八幡大菩薩と祈って矢を放つと

これが見事に大ムカデの眉間に命中し、無事退治することが出来ました。


龍神の娘はお礼として、織っても尽きぬ絹、食べても尽きぬ米俵

いくら食べても尽きぬ鍋をおいて、どこともなく帰っていきます

数日後、再び龍王の娘が再び訪ねてきて誘われるままに

琵琶湖の深底にあるという龍宮城に案内され酒宴を受け

龍王から、ムカデ退治の恩として黄金札の鎧、太刀一振り

赤銅の釣鐘を贈られたのでした。

御伽草子「俵藤太物語」より





新形三十六怪撰より 「老婆鬼腕を持去る図」

2018-09-15 | 新形三十六怪撰

渡辺綱の伯母に化けて自分の片腕を奪い返した茨木童子

『老婆鬼腕を持去る図』

(ろうば きわんを もちさる ず)

大蘇芳年筆

 

『一条戻橋』

深夜、渡辺綱(わたなべのつな)が一条大宮から帰る途中

若い女性が道に困っていたため馬に乗せてやると、女は突然鬼の姿になって

綱の髪の毛を掴み空中に飛び上がって、愛宕山に連れ去ろうとしたが

綱は慌てず名刀・髭切を抜き、鬼の腕を切って難を逃れた。

綱は切り取った鬼の腕を源頼光に見せ、頼光が安倍晴明に相談すると

「必ず鬼が腕を取り返しにやって来るから、七日の間家に閉じこもり

物忌みをし、その間は誰も家の中に入れないように」と言われ

鬼の腕を唐櫃(からびつ)に封じて仁王経が読誦される事となった。

ついに七日目の晩になって、摂津の国から綱の伯母が綱の屋敷にやってきた

綱は事情を話し、決して伯母を屋敷に入れなかったが

年老いた伯母は「幼いころ大切に育てた報いがこの仕打ちか」と嘆き悲しんだので

綱は仕方なく言いつけを破って伯母を屋敷に入れる。

伯母は、綱が切り取ったと言う鬼の腕を見たいと言い

封印された唐櫃から出されてきた腕を眺めていたが、突然鬼の姿になり 

「これは吾が手だ、持っていくぞ。」 と言うと飛び上がり

破風を蹴破って虚空に消えたという。