5月3日福井県越前市の越前和紙の里を訪ねました。先日の福井県和紙工業協同組合から依頼を受けて作った刷毛の評価を職人さんから直接聞きたい。そして、実際の紙すきの作業工程を見てみたい。そういった二つの理由があって、ゴールデンウィークを利用して家族で出掛けました。
渋滞を避け、午前6時半頃自宅を出発しましたが、心配した渋滞も無く、午前9時前には現地に到着しました。組合の山下さんの案内で、紙の文化博物館を見学後、卯立の工芸館で伝統工芸士さんの実演を拝見しました。
初めて、手漉き和紙の作業工程を見せていただきましたが、大変いい勉強になりました。どの様に使っているか理解した上で、今後提案できればと思いました。
作業を見せて頂いた伝統工芸士さんに、愛知から来た刷毛職人だと山下さんから紹介されました。その後は、刷毛について毛材などの質問に答えたり、自分の刷毛に対するこだわりなど、刷毛談義に花が咲きました。
卯立の工芸館を出て、次は組合事務所のあるパピルス館に入りました。
こちらでは、紙すき体験が出来ると言うことで、初挑戦しました。
はがき、コースター、色紙、うちわ、壁掛け、タペストリーと、色々なサイズのものを漉くことが出来ます。
私は、およそA3サイズ位の壁掛けを漉きました。漉いた紙に押し花等をあしらったり、着色したり、金粉、銀粉等をかけたりした後、掃除機の様な脱水装置を使い乾燥させ、5分ほどでお土産として受け取りました。材料費込み1000円で貴重な体験と、お土産ゲットです。
人間国宝の岩野市兵衛さんが、卯立の工芸館前で待っているとの知らせです。
挨拶の後、先日の赤毛の刷毛の使い勝手を尋ねると、あれから10日間程使っている。従来品よりやや硬めな感じがするが、よく出来ており使いやすい。従来品より長持ちしそうだ。と、大変いい評価を頂きました。
職人冥利に尽きる一言でした。
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