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特別支援教育 授業の基礎・基本スキル チェックの観点

2018年11月17日 | 教育
チェックの観点

1 笑顔をつくる (笑顔で安定した状態を教室に作っているか。)
 ① ほとんど笑顔が見られない。
 ② 時々(少ない)笑い顔を見せる。
 ③ しばしば笑顔を見せる。
 ④ 全体的に笑顔やほほえみで授業が進行している。
 ⑤ 全体的に笑顔やほほえみで授業が進行し,クラス全体に向けられている。

2 目線を合わせる (子供たちに授業に向かう集中力を維持しているか。)
 ① 子ども達とほとんど目が合わない。
 ② 手前の子ども達と時々目が合う。
 ③ 端や後ろの子とも目が合う。
 ④ 全員の子と何度も目が合っている。
 ⑤ 全員の子に優しい目線,伝えるときの強い目線が使い分けられている。

3 ほめる (子供の意欲と自己肯定感を高めているか。)
 ① ほめる言葉や様子が全く見られない。
 ② 1~2回ほめ言葉や様子が見られた。
 ③ 時々ほめ言葉や様子が見られる。
 ④ 全員に一度はほめ言葉をかけている。
 ⑤ 要所を押さえ,また,強弱を付け,全員に褒め言葉が向けられている。

4 作業指示を入れる (子どもの活動を保証しているか。)
 ① ほとんど説明で授業が進んでいる。
 ② 時々手をあげさせるなど確認の作業がある。
 ③ 児童生徒が手をあげたり,書いたりする場面が時々ある。
 ④ 児童生徒が手をあげたり,書いたり,相談したりする場面がしばしばある。
 ⑤ 児童生徒が相談したり,黒板に書いたりするなど,活発な動きがある。

5 具体的でシンプルな指示をする (話が子供に届いているか。)
 ① 説明が多く,話が長すぎる。
 ② 説明が多く,話がやや長い。
 ③ 話が比較的短い。
 ④ 具体的にイメージできる言葉で端的に話している。
 ⑤ 子どもに届くトーンで具体的に短く端的に話している。

6 スモールステップで組み立てる (どの子も理解が進んでいるか。)
 ① 難しい内容を一度に出してしまい,待ち時間も長い。
 ② 分からずに困っている,取り掛かれない子どもがいる。
 ③ 皆取り組んでいるが,なかなか進まない子どもがいる。
 ④ どの子も分かる課題からスモールステップで徐々に課題の難易度が上がっている。
 ⑤ 実態差のある子に応じて,スモールステップが授業にうまく配置されている。

7 待つ (子どもの実態と気持ちに応じて活動させているか。)
 ① すぐに怒って,子どもを追い立ててしまっている。
 ② やらないと,何とかやらせようと,無理に動かしている。
 ③ 少し待ちながら徐々に活動させている。
 ④ 気持ちを読みながら,タイミングを計って言葉かけ等を行い,活動させている。
 ⑤ なかなかやり始めない子どもも,やる気を引き出し,活動させている。

8 主意説明をする (意欲をもって活動しているか。)
 ① 何のためにするのか分からず次から次へと動いている。
 ② 何をするかは伝えているが,何のためかは伝えていない。
 ③ 何をするかわかるように伝えている。
 ④ 何のためにしているか伝えている。
 ⑤ 人の役に立つことなど分かりやすく伝え活動に意欲を持たせている。

9 環境設定をする (安定して学習できる環境が作られているか。)
 ① 余計な荷物や道具が教室・授業の場に置かれていて危ない。
 ② 教室の前面に様々のものが貼られ過ぎている。場に物が置かれ過ぎている。
 ③ 授業の流れが児童生徒に分かる工夫がしてある。
 ④ 児童生徒が安心して学習を進められる視覚的支援、ガイドがある。
 ⑤ 授業の場がすっきりし,また,児童生徒が迷いなく動ける動線が意識されている。

10 発達段階に応じた対応をする (合理的な配慮がなされているか。)
 ① 発達が遅れているのに,周りの子に遅れていると叱ってしまう。
 ② 知的な遅れや身体的な不安定さにかかわらず,周りの子と同様に指導している。
 ③ 知的な遅れや身体的不安定さに気を付けて指導している。
 ④ 知的な遅れや身体的な不安定さに配慮して言葉かけや支援をしている。
 ⑤ 知的な遅れや身体的な不安定さの実態を把握し,必要な教材や支援を用意している。
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