理性を正しく導き、学問において真理を探求するための「方法序説」を読み返している。理性を正しく導く、或いは学問において真理を追究するという姿勢が、世俗の垢にまみれきった私の精神に響く。
『倫理学を構成しているおびただしい規則の代わりに、一度たりともそれからはずれまいという堅い決心をするなら、次の4つの規則で十分だと信じた。
Ⅰ 注意深く即断と偏見を避けること、そして疑いをはさむ余地のまったくないほど明晰かつ判明に精神に現れるもの以外は、何も私の判断に含めないこと。
Ⅱ 私が検討する難問のひとつひとつを、できるだけ多くの、しかも問題をよりよく解くために必要なだけの小部分に分割すること。
Ⅲ もっとも単純で、もっとも認識しやすいものから始めて、少しずつ、階段を昇るようにして、もっとも複雑なものの認識にまで昇ってゆき、自然のままでは互いに前後の順序がつかないものの間にさえも順序を想定して進むこと。
Ⅳ すべての場合に、完全な枚挙と全体にわたる見直しをして、なにも見落とさなかったと確信すること。』
以上、岩波文庫「方法序説」より引用
Ⅲにはマルクスの「経済学批判への序言・序説」にも似たような著述がある。
『倫理学を構成しているおびただしい規則の代わりに、一度たりともそれからはずれまいという堅い決心をするなら、次の4つの規則で十分だと信じた。
Ⅰ 注意深く即断と偏見を避けること、そして疑いをはさむ余地のまったくないほど明晰かつ判明に精神に現れるもの以外は、何も私の判断に含めないこと。
Ⅱ 私が検討する難問のひとつひとつを、できるだけ多くの、しかも問題をよりよく解くために必要なだけの小部分に分割すること。
Ⅲ もっとも単純で、もっとも認識しやすいものから始めて、少しずつ、階段を昇るようにして、もっとも複雑なものの認識にまで昇ってゆき、自然のままでは互いに前後の順序がつかないものの間にさえも順序を想定して進むこと。
Ⅳ すべての場合に、完全な枚挙と全体にわたる見直しをして、なにも見落とさなかったと確信すること。』
以上、岩波文庫「方法序説」より引用
Ⅲにはマルクスの「経済学批判への序言・序説」にも似たような著述がある。