事態がそこまで単純ではないと知りつつ、教員のひとりに「経営の根本に金儲けがあるように学校制度では教育成果が求められるのではないですか。教育の成果を明らかにするための方策といえばブランド校にできるだけ多くの生徒を送り込むことに尽きる、と考えるのは誤っていますか。」という意地悪な質問をしてみた。
もちろん厳しい反撃にあった。しかし、その教員の言葉には説得力や迫力はない。むしろ自虐的な響きがあった。「学校の方針がそのように定まったら、教員の半数は学校にいることができなくなるでしょうね。」と言及するに至って2人の間に気まずい空気が流れた。いまだに、なぜ教員の半数が学校にいることができなくなるのかが理解できないでいる。