旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

パターナリズム

2006年01月11日 21時34分13秒 | Weblog
今月号の「月刊現代」で立花隆と「脳外科の最高権威」片山容一日大教授が対談をしています。

片山教授
『患者の最善の利益の決定の権利と責任は医師側にあり、医師は自己の専門的判断を行なうべきで、患者はすべて医師に委ねればよい。』こういう考え方を医学用語でパターナリズムといいます。患者の利益になると思われることをする。それ自体は正しいと思います。しかし誰が患者の利益を判断するのか。医者が判断するのであれば、医者の独善に陥る恐れは常にあります。医師の善意による行動が、結果として患者の不利益になった例は枚挙にいとまがありません。・・・パターナリズムが医療の核心であるから、究極的にはその医者を信じるのかどうか、すべてはそこにかかってきます。患者としては、担当医がこの方法こそが最善であると信じているならば、わたしはそれに同意しよう。結果的にそれが正しくなかったとしても、甘んじて受け入れる。結局はその一点に尽きる。
だからこそ医者は、この原理を重く受け止めて、独善に陥らず、常に自戒して、拡大解釈を許さないように努めなければならない。

禁じ手の「まるごと引用」で申しわけありません。治療継続かホスピスか、このあたりの判断はお医者さんに任せるしかないようですね。

コメントを投稿