旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

明治維新

2006年02月03日 10時58分44秒 | Weblog
                     大久保利通

維新の立役者は、西郷や松蔭、武智に竜馬、好きな人斬り田中新兵衛に岡田以蔵、その他大勢。幕臣にあっては、勝海舟や新撰組の面々のように同じ武士階級のなかでも、封建的ヒエラルヒーの内にあって下級層の出身者が圧倒的に多い。同じ武士という支配階級であっても、本来維新の主導権を握ることができるような層ではないはずの下級武士たちが、何ゆえ維新の主役になり得たのか。興味は尽きません。確かに下級武士といえども兵法の素養はあろうし、戦闘能力もある。しかし、儒教的な考え方では身分の低い者が高い者を指導することなど、基本的にありえない。恐らくは、直面する幕藩体制の危機を克服するためには守旧派といえども、年功序列から能力主義の人事に移行せざるをえなかったのでしょうね。したり顔の為政者たちに代わって、貧乏侍の中から藩政をリードするヒーローが現れる。きっと、百姓や町人たちは喝采したことでしょう。おれたち百姓や町人にだってやればできる。そういう勇気が明治になって開花した・・・。司馬遼みたいな底の浅い解釈になってしまいました。

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